【中古:盤質A】 交響曲第9番『グレート』、他 フルトヴェングラー&BPO(1942)、他
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独居人 | 東京都 | 不明 | 2010年09月11日
「グレイト」の第一楽章はゆっくりとした開始であるが、やがてアッチェレランドがかけられて、デュナーミクの大きな演奏となる。 金管の音圧がすごいが、トゥッティでは若干の歪み。 シュトラウスの「歌曲集」は深遠なる世界観がうかがえる。 Peter Andres(Tenor)の声は伸びやかで濁りがない。 演奏も荘厳で観念的で、かつドラマチックな展開が見事だ。 音楽の中に情感を盛り込んだ演奏だ。 音質は、例によってリマスタリング処理の過程で、若干のステレオプレゼンスが付け加えてあるが比較的成功していると思われる。 フルヴェン特有の最弱音から最強音に至るデュナーミクを比較的よく捉えた録音であると言える。 がしかし、いささか中高域にピークがある様で、歌声が若干耳に付く部分もある。 ひずみノイズ共若干あるが、総じてこの時期にしては優秀な録音状態と言えるだろう。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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Pianist | 東京都 | 不明 | 2010年05月10日
壮絶な演奏ではあるが、ここで得られる感動と興奮は純粋に音楽上のものかというと少々疑問もある。聴き手側に「戦時中のあの状況で演奏されたものである」という感傷がないとも言えないし、それはそれで歴史の証言なのだから安心して身を任せればよいとも思われる… そんな事を考えながら何回も接してみるのだが、確かにこの「グレイト」には歴史的ドキュメントという以上の水準と感動を持ち合わせている演奏。正に一回きりのコンサートならではの即興性と偶発的な相乗効果が素晴らしく、あの時代にこのような意気込みで演奏に取り組んだ人々がいたのだ、と思い知らされる。テンポ云々以前に演奏の音の勢いと音量の豊かさが違う。LP時代から聴き親しんだ演奏。初CD化のBayer盤、東芝EMIのCDと聴き継いできたが、昨今ではDGやら協会盤やら、各種の板起こしが乱発され、もうどれがどれやら… このメロディア盤はオリジナルテープを保有する会社からの最新の発売だけあって信頼できるし、耳障りなエコーが人工的に付加されたDG盤より各段に優れていると思う。個人的によく取り出すのはフランス協会盤だが。ただ最後に付け足された拍手はどうだろうか、とも思う。拍手を入れたくないばかりに最後のコードの残響までカットされて、興ざめなまま終わるよりはいいか。とにかくメロディア盤が、マニアにもマスタリング議論で困惑しているビギナーにも一応(以上)のクオリティを持つディスクとして勧められる。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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一人のクラシックオールドファン | 兵庫県 | 不明 | 2009年08月27日
偶然@1942年フルトヴェングラー/BPOの「ザ・グレイト」を聴く機会がありこれで私はA1951年BPO、B1953年VPOの三つの演奏が聴けました。先ず夫々私の聴いた盤によるタイムは@13’39,16’38,9’29,10’30・・・A14’45,17’18,11’16,11’38・・・B15’02,17’30,9’58,11’23・・・となっております。ご覧のように@のタイムは何れの楽章も短めでそれだけコンデンスミルクのように濃い味かと言うと私にはそうは感じませんでした。少なくとも指揮者が一番若い時で時代的背景も考慮すると興奮作為性より流れ性が重視された様で例えば第1楽章のコーダクライマックスも「凄さ」より曲の「美しさ」がより一層表出しているように私は捉えました。とにかくこれ以外にもあるかもしれませんが比較して聴く楽しみはオタクと言われても事フルトヴェングラーの演奏記録についてはこの楽しみ・・・すて難いですね。個人的には私はBが好きなんですが・・・。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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