【中古:盤質S】 交響曲第12番『1917年』 上田仁&東京交響楽団(日本初演ライヴ1962)
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uni47 | 京都府 | 不明 | 2014年04月14日
これは驚きました。オーケストラの並々ならぬ集中力が感じられます。感動しました。素人の個人的な印象ですが、ムラヴィンスキーの峻厳な演奏と本質において決して譲るところのないものではないかとさえ思います。 この曲は、ショスタコーヴィチの交響曲の中では突出して評判が悪いのですが(私は大好きです)、それだけに間延びした演奏ではその悪評を裏打ちするだけになってしまいます。この演奏は、第1楽章の戦場を駆け抜けるがごとき緊張感、第2楽章の深い沈潜などが、十二分に表現され、この曲の魅力を最大限引き出していると思います。技術的問題がないとはいいませんが、このシリーズで発売されている同時期の東響の演奏のいくつかと比べても、弦のアンサンブルの精度、金管のパワーと鋭さといった点でかなり勝っているように思います。日本初演の緊張感と、ショスタコーヴィチに精通していた上田さんという指揮者の力の両方が生きたのでしょうか。 なお冒頭部はオリジナル・テープが痛んでいるせいかかなり音が揺れますが、1分ほどすると気にならなくなります。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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きづかい | 愛知県 | 不明 | 2013年08月06日
まさかこのような録音がCD化されるとは思ってもみなかった。私事で恐縮だが2008年、井上道義指揮によりショスタコーヴィチ/交響曲全曲演奏が行なわれ、私は第11番、第12番の演奏にNフィルの一員として参加した。そして、この2曲が真に優れた傑作である事を初めて知る事が出来た。会場はこの本邦初演と同じ日比谷公会堂。傾斜のきつい階段を昇ると、そこはまさに戦前の世界だ。ゲネプロの合間に座った客席では、息苦しいほどのオーラに襲われた。それはこの会場で様々な力演を奏でた先人たちの、魂の叫びだったのかも知れない。 上田仁は1950〜60年代、東京交響楽団が苦しい運営状況だった頃、ひときわこだわりを持った選曲を行なった指揮者だった。ショスタコーヴィチでは第5番のほか第7番から12番までの日本初演を一人で全部やっており (!)、第12番はスタジオ録音によるレコード(ステレオ)も残している。(東芝/JSC1010) 当盤の批評は芳しいものではなかったが、この時期にこの作品の演奏・録音を残した事自体が画期的な事だったのだ!! 他のライブ録音も、もし残っているなら是非リリースして欲しい、と心から思う。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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