【中古:盤質A】 交響曲第13番 リンドベルイ&ノールショピング交響楽団
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Papachan | 北海道 | 不明 | 2016年03月02日
これは見事! この名曲の決定的名演奏と言ってよいのではないでしょうか。先にリリースされた第16番も優れた演奏でしたが、これはそれ以上の名演奏です。このコンビのペッテションのうち、第9や第6などは、先行するcpoの全集盤の演奏の影響がどことなく感じられる点、やや不満でもあったのですが、先の第16番や今回の第13番に至って、リンドベルイはようやく自身の揺るぎない解釈を演奏に反映できたのでは、とも思えます。第9も第13も長大なのには変わりありませんが、その質は全く異なります。長い逃走の末、諦めの歌が静かに流れる第9と異なり、第13は螺旋階段を67分にわたりかけ上り続けるような曲想であり、最後は盛大なフィナーレで終わります。だからこそ、この曲の演奏にはぎくしゃくしたところがあってはいけません。何より一貫した大きな奔流のようなものが求められます。この曲を、リンドベルイは実にふわっと演奏しています。余分な力が入っていません。それでいて実に大きな音楽のうねりが感じられます。だからこそ、一気に聞きとおせるし、ある意味第9を突き抜けたところに存在する、この曲の真の凄みがわかる演奏ではないでしょうか。今までフランシスのやや硬い演奏(cpo)でしか聴けなかっただけに、この演奏の存在価値は本当に大きいものがあります。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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