【中古:盤質AB】 交響曲第7番、他 フルトヴェングラー&BPO(1943)、他
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黒熊怪 | 兵庫県 | 不明 | 2010年08月15日
戦時中の第7は、第二楽章の出来が極めて優れているので、以前から有名でしたが、夫人の証言にもあるように、戦時中の録音にはオリジナルの実験的なステレオ録音が残っているのではという期待が根強くありました。特に、第7では毎回、第一楽章の冒頭でそれを強く感じさせられます。やはり、これだけ多くの愛好家が、フルトベングラーのステレオ録音を話題にするのも、これら70年前の録音が異常な解像度を確保しており、フルトベングラーの演奏では、解像度が高ければ高いほど、新たな音響の世界が展望される点にあるのかもしれません。この点、同時代のメンゲルベルグの録音と比較すると、録音技術のイノベーションによる圧倒的な音質上の競争優位を感じさせます。また第九では、嘗てエベレスト盤が、疑似ステレオLPと銘打って出したのも何か因縁めいたものを感じさせます。但し、エベレスト盤LPはいつ聞いても、やはり疑似ステレオの感はまぬがれないのですが。 メロディア盤LPも、ステレオ感は殆ど感じられませんでした。それにしても、戦時中のフルトベングラーとベルリンフィルハーモニーという伝説的存在の、この録音が残されていなかったら、彼等の評価はまたかなり違っていたのではないかと考えます。その意味で、今日の先端的録音技術による芸術的に優れた演奏の復活には感謝してもあまりあるものがあります。大戦中、軍事命令送信の一種の暗号機として開発されたレコーダの音楽録音への活用、特にその周波数特性には、耳を疑う驚くべきものがあり、その後テープ録音が主流となっていったのも、なるほどとうなずけます。「魔弾の射手」「スカラサ座のリング」等々のステレオ的な音質は、ある日突然、若い時代のままの、昔の恋人に出会ったような、驚愕と神秘を感じさせます。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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金さん | 長野県長野市 | 不明 | 2008年09月07日
後年の7番より元気のいい演奏である。録音もなかなかだが、4楽章の修正のみやや乱暴ではないか。ハイドンはロベルト・ヘーガーのものという話だが…。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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Pianist | Tokyo | 不明 | 2006年11月22日
90年代の第一回発売時、まず最初に聴いたのがこの第七だったが、スピーカーから飛び出した鮮烈な音に完全に参ってしまった。それまで聴いたどのレコード・CDよりもノイズがなく音が生き生きとしていて、この名演奏への追憶が何倍もの現実性を帯びてくるように思われた。オリジナルのテープにはこれだけの情報が入っているのだなと感心した。ハイドンは今日では非フルトヴェングラーである事が判明しているが、メロディア社は今もって信憑性に自信があるということか。演奏は中庸を得て整ってはいるがそれほど個性的な演奏ではない。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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