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CD 【中古:盤質A】 モーラ・リンパニー名演奏集(10CD)

【中古:盤質A】 モーラ・リンパニー名演奏集(10CD)

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    コピーマスター  |  千葉県  |  不明  |  2017年09月09日

    ラフマニノフ弾きとして知られているモーラ・リンパニーの10枚組のセレクション。すでに所有しているディスクと重複するものもあるにはあったのだが、このセットは選曲がすこぶるよくリンパニー入門の決定版といってよい。12のオリジナルアルバムにボーナストラックを追加した形になっているようだ。1950年代の録音が中心だが、リンパニーの録音が集中しているのはまさにこの辺と晩年と両極にあるため、単に古い音源を集めただけのものというわけではない。特に、嬉しいのは、ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番が聴けること。トゥリーナの交響的狂詩曲、リトロフのスケルツォ等は何度も再録されリンパニー・ファンなら外せない有名な演奏はきちんと入っている。 ラフマニノフの前奏曲については、先日発売された41〜42年のDECCA録音(彼女がこの曲の世界初レコーディングを成し遂げたことになる)ではなく51年版が収録されている。 ところで、リンパニーはラフマニノフ弾きと言われるが、甘ったるい感じは微塵もない。快速でアグレッシブで、技巧と熱量をもってぐいぐい攻めてくる。一貫してそういう美学に基づいている演奏である。(だから「普通の」ショパン、シューマンを期待される方には要注意である。)ラフマニノフがリンパニーの演奏を絶賛したというのも、彼の自作自演の音源を聴けばうなずけることで、本来のラフマニノフの音楽は、聴衆にデリバリーされる時点で砂糖漬けベタベタの音楽であってはならず、ストレートでキンキンに冷やして提供されるものなのであろう。録音のせいもあるかもしれないが、重厚で、音圧がある低音の打鍵がクリアにガンガンと響き、とても鳴りっぷりがよい。協奏曲でもバックのオケに埋もれることがない。そういう調子だから、1枚目に収録されているグリーグなんかはハチャトゥリャーンに近い感じに聞こえる。私がリンパニーを聴くきっかけになったのは、まさにそのハチャトゥリャーンのピアノ協奏曲で、これもキチンと入っている。なぜかこの曲を、リンパニーは押していたようだ。ある意味、これが一番のハマり曲なのかもしれないと思う。余談だがこれにはあの可愛いフレクサトーンもきちんと入っているし、初めてこの曲を聞くのにお勧めできる立派な演奏である。

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