アルテュール・グリュミオー、パリにおける最後の公演 1984〜ルクー、モーツァルト、フォーレ
検索結果:2件中1件から2件まで表示
-
胡桃王 | 愛知県 | 不明 | 2020年03月12日
グリュミオーファンなら必聴のライヴ演奏録音盤。 特にこの3曲、グリュミオー氏は幾度も演奏されたことだろう。そして彼が求め続けてきた演奏解釈は最終的に「なるほどこのようになったんだ」そう思わせる演奏。 しかし、なんと健康的な演奏なのだろう。この当日のグリュミオー氏の体調はとりわけ優れていたのだろう。精神面や技術面に衰えなど見られない。むしろパワフルで嘗て無い深い味わいがある。最近になって、それまで未公開だったグリュミオー氏のライブ演奏のいくつかを我々も聴くことが可能になった。その中でも、このパリ公演は最も温かみのある演奏なのではないだろうか。 共演ピアニストはディノラ・ヴァルシ(1939-2013)。彼女はウルグアイ生まれで主にドイツで活躍したピアニスト。「ルクーのソナタ(二度目)、イザイとヴュータンの小品」という1973年12月スイス録音盤での共演者としてグリュミオーファンには知られている。結果的にこれが最終公演になってしまったのだろうが、伴奏者として選ばれた彼女は、この仲睦まじい演奏を聴く限り、最晩年のグリュミオー氏にとってのとても良き理解者だったといえよう。前年の83年にワルター・クリーンとのモーツアルトソナタ全集の録音を終えたグリュミオーは、このパリ公演で解放感溢れるそれとは対照的な演奏を聴かせてくれている。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
このレビューに 共感する
-
なかのも | 東京都 | 不明 | 2019年10月12日
グリュミオー63歳。久しぶりに彼の美音を堪能できて喜び。残念ながらピアニストの略歴すら見当たらない。ネットで調べた。またジャケットにはfarewell とあるが果たして告別演奏会か?年からするとlastとするのが無難だったのではないか?解説もほとんどが日本国内でのレコード情報。物足りない。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
このレビューに 共感する
検索結果:2件中1件から2件まで表示