【中古:盤質B】 ヨゼフ・シゲティ名演集〜バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、プロコフィエフ、バルトーク、他(10CD)
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千葉のアリアドネ | 千葉県 | 不明 | 2012年02月12日
まずmembranに感謝すべきだろうか。ブラームスやメンデルスゾーンのコンチェルトもとか、バルトークはコントラスツではなくて、ソナタとかにして欲しかったとか言いだせばきりが無いが、この価格でこれだけの貴重な音源に接することができるのは大いなる喜びである。録音年代が30年代から50年代にわたっているのも、とかく話題になるシゲティの技術レベルやその変化を辿るのに好適といえるだろう。音質は多くを期待するものは無理というもので例えば冒頭のバッハの3番のソナタをステレオ盤と聴き比べようと思っても音質的には少々しんどい。が、プロコフィエフのVn協(35年)等意外と聞きやすいものあり、シゲティ迫真の演奏を今に伝えてくれる。毀誉褒貶激しいシゲティだが私はやはり当代有数の芸術家と考えている(それにしても30年代はかたやクライスラーやティボー、かたやシゲティやブッシュ、更にフーベルマン、エルマン・・・何という時代なのだろう)。もっとシゲティの演奏に触れていきたいのだが、驚いたことに晩年のフィリップスへの録音は90年代には廉価な国内盤があったのに今まるで手に入らないのではないか(オークションでとんでもない値段を付けている)。宇野氏の言う様に、精神的に深い最も感動的な演奏なのか、故大木正興氏のように(戦前のシゲティを賞賛したうえで)実際に弾くことよりも観念が先行した美感には目もくれないギスギスした表現に変わってしまったとするのか、聞いてみないことにははじまらない。今グリュミオーが限定版とはいえ廉価で大くの盤が再発されているが同じことをシゲティにも是非実施して欲しい(どうもユニバーサルになって旧フィリップスの盤は冷遇されいるのではないだろうか)。5人の方が、このレビューに「共感」しています。
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