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ブルックナー (1824-1896)

CD 【中古:盤質A】 ブルックナー交響曲第8番、モーツァルト交響曲第38番『プラハ』 ハイティンク&シュターツカペレ・ドレスデン(2CD)

【中古:盤質A】 ブルックナー交響曲第8番、モーツァルト交響曲第38番『プラハ』 ハイティンク&シュターツカペレ・ドレスデン(2CD)

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    ココパナ  |  北海道  |  不明  |  2021年07月10日

    2002年からシュターツカペレ・ドレスデンの首席指揮者となったハイティンクによる、就任すぐのコンサートの音源2種を集めたもの。ハイティンクは長いキャリアの中で、録音活動も積極的に行ってきた人物で、特にブルックナーに関してはひとかたならぬ愛を感じさせるものがあって、例えばLP期のひところ、ブルックナーの第0番のディスクなんて、ハイティンクのものが唯一だった記憶がある。ブルックナーの初期の交響曲なんか、ほとんど相手にされない時代から熱心に取り上げてきた人なのだ。しかも、第8番は得意中の得意といってよく、1969年のコンセルトヘボウ管弦楽団との録音以来、4種の既存盤がある。逆にモーツァルトは意外なほど録音がなく、交響曲の録音なんて、詳細を確認したわけではないが、おそらく、当録音がはじめてではないか。そういった意味で、とても興味深い2曲なのである。演奏を聴いてみた。これが「素晴らしい」の一言。特にブルックナーは流石の名演である。なんと表現すればいいが、どこをとっても、ものすごく純朴にまっすぐなブルックナーなのである。悠々たるテンポ、適度な脈を持った大きな呼吸。フォルテの崇高な盛り上がりは、実に自然で、うるささと無縁。しかも壮絶な迫力に満ちている。すべての場所において自然発揚的なエネルギーが満ちており、ブラスセクションと弦楽器陣の調和された響きは、アコースティックという形容詞が示す本来の姿のように思われる。私は、この演奏を聴いていて、突然思い出したことがある。吉田秀和(1913-2012)が著書の中で、以下のようなエピソードを披露していたのである。・・『ある時、カール・ベームの隣に坐って食事をした。一言、二言、話しているうちに、このつぎはいつ日本に来るのかという話になった。そうしたら、彼は「一度ドレスデンのシュターツカペレを呼んだらどうか。あれこそ本当にオーケストラらしいオーケストラなのだから。その時は、私は即座に飛んでくるよ」という。「でも、あなたは日本に来るのはいつだってウィーン・フィル、ベルリン・フィルといった選りぬきの交響楽団と一緒じゃないですか。ドレスデンはどういうわけで挙げるのですか」というと、あの言葉数の少ない巨匠はニヤッとして「まあ、きいてごらん」といっただけだったが、一呼吸おいて「でも、ドレスデンの方で私にふらせるかな」とつけ加え、軽くため息をついてみせた。』。この話は、ベルリンの壁が出現して何年もしないころの話だというのだから、今となっては、それから何世代か入れ替わったぐらい昔のエピソード。しかし、私がこの演奏を聴いて、思い至った感慨は、まさに「本当にオーケストラらしいオーケストラ」の演奏というのは、こういうものではないだろうか、ということである。それくらいこの演奏は、各奏者が自分のことだけに専心するのではなく、他の奏者の出す音も全部完全に踏まえきったうえで、すべての奏者が自らの役割を果たしていて、それが何十年も前から当たり前のこととして繰り広げられてきたというような、どっしりと深く座った安定感と自然さに満ちている、と感じるのである。モーツァルトも実に素晴らしい。自然で、溌溂としていて、いや、それだけだったら、この交響曲を演奏したら、大概の演奏がそうなるのだけれど、当盤の演奏には、各楽器の調和から導かれた豊かで深い香りが感じられるのである。どこがどう、と具体的に挙げる能力が私には足りないのだけれど、とにかく素晴らしい。というわけで、巨匠の指揮、伝統あるオーケストラの響きをこころゆくまで堪能できるアルバム。

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    のんじょんれ  |  神奈川県  |  不明  |  2012年09月19日

    驚異的に充実したブルックナーだ。 ハイティンクの遅咲きもここへきてやっと開花した、どころか、この8番を凌駕する録音はちょっと考えにくい。 それはただ一人ハイティンクの今までの録音と比較しても、ということではなく、すべてのブルックナーの8番の演奏の中でこれほどの『響き』を持った録音を他に知らない。 ブルックナーの録音は4つの楽章すべてが満点という録音は皆無に等しいが、ここでのハイティンクは、8番という曲の譜面の天才性を、オケの響きと、音楽としてのスピード感、そして情報量としての多様さをすべて兼ね備えているという今までのハイティンクでは考えられない成果だ。 バイエルンとの8番が5番の素晴らしさに比較すると凡庸だったのに対して、この洪水のドレスデンでの演奏は壮絶でしかも、ヴァントなどと違ってフォルテシモがうるさくないから不思議だ。 実際の音量は相当大きいと思うのだが、音色と同時に大事な要素は、音符のそれぞれに微妙な、そして音楽の推進力に必要な『ずれ』があるのだ。 この『ずれ』がこの巨大な響きを決して重いものにしていないのだ。 かく声部の細かい動きがすべて聞こえるのに『団子』になっていないのは単に録音技術の問題ではない。 ハイティンクがそのように演奏させているのだ。 単純な4分音符がすべて『波を打った』ようにぐんぐん押し寄せてくるこの感じは今まで一度も体験したことのない音の洪水だ。 スケルツォは特に今までのハイティンクがどこにもいない!!こんな素晴らしいトリオは聴いたことが無い。なんなんだこれは。聴いていてどうにかなりそうだ。 そしてこれがライブの本領発揮、スケルツォの再現部が提示部と温度差があり、より熱くなっているように聴こえる。 5番の録音でもスケルツォの提示部の最初の店舗と再現部が随分違っていたハイティンクだが、むかしのハイティンクでは考えられない『夢中』さが本当にムジツィーレンしている。 この繰り返しを同じ演奏をしなければいけないと思っている人には聴いてもらいたくない演奏だ。 そのままアダージョに入るが、この振幅の深さ!! ひたすら深く深く、高く高く、広く広く、大きく大きく、そして、包み込むように優しく繊細に。 ブルックナーの交響曲は矛盾だらけなのに、この無理難題を見事に音化させている。 近年のハイティンクおそるべしだ。 いつものところでいつものようにアッチェレランドしている部分もあるのに、昔のようにいきなりそこで聴き手が覚めてしまうようなことが無い。 フィナーレは曲が完璧なので、たいていの指揮者が振っても問題なく感動できるのだが、このハイティンクのフィナーレは聴いていて恐ろしくなるほど、心が持っていかれる。悪魔のフィナーレのようだ。 このCDを埋もれさせてはならない、どのようなコマーシャルな手を使ってでもみんなが聴ける環境で発売してもらいたいものだ。 これは一つのモニュメントだ。

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  • ★★★★★ 

    プレジデント  |  東京都  |  不明  |  2011年05月07日

    このコンビの東京公演を聞いたのを思い出す、最高の一枚。 私はまだ学生であったが、すべての公演を聴きに行くことができた。 初日の東京文化でのヘルデンレーベンはいまひとつだったが(アンコールのマイスタージンガーは最高)、サントリーでのブラ1、そしてこのブル8は本当に素晴らしかった。オーケストラの一体感がものすごく、こういう演奏は例えば今のベルリンフィルからは聞けない。そして、そうした一体感を邪魔することなくうまく引き出していたのが、ハイティンクだった。 一部批判がある通り、確かに、自分から語ることはない指揮者かもしれないが、作品やオーケストラ、ソリストに「正しく語らせることができる」指揮者だと思ったものだ。 当盤の演奏もまさにそういった趣。 一体感を、一糸乱れぬ合奏能力とイコールでとらえずに、刻一刻と変わる音楽の方向性を瞬時に100人という単位で共有する能力であることを、音楽評論家の方々は是非とも啓蒙して頂きたい。まさに、このようなCDを通じて。

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    sunny  |  兵庫県  |  不明  |  2010年03月25日

    小生、ブルックナーは、チェリビダッケを愛聴しており、他の演奏で聴くと、どうしてもテンポが速く、あっさりとした演奏に聴こえてしまうのですが、このブルックナーは大きく、ライヴならではの緊張感もあり、弦も管も拍力に満ち、よく鳴っており、名演。プラハも、意外な事に、やや早めのテンポで、リズムきびきびと弾んでおり、お見事。ドレスデンの弦はやはり、美しい。それにしても、ハイティンクはベートーヴェンから、ストラヴィンスキーまで、ブルックナーもマーラーもショスタコも演ずる人なのに、モーツァルトのシンフォニーの録音は聴いたことが無かった。こんなにいいモーツァルトがやれるのに。このままドレスデンで、渋い名演を沢山産みだして指揮者人生終わらせてくれるのかな、と思っていたら、シカゴへと、引っ張られてしまった。

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  • ★★★★☆ 

    Wolferl  |  不明  |  2009年02月24日

    ブルックナーについてはみなさん書かれているので省きますが、モーツァルトもなかなかのものです。意外にも少し早めのテンポで始まる序奏からして、なみなみならぬ緊張感。推進力のある密度の濃い演奏だと思います。いいCD。ただ、録音は最近の技術水準を考えると今ひとつか。強音部が粗く感じる。

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  • ★★★★☆ 

    Wolferl  |  不明  |  2009年02月24日

    ブルックナーについてはみなさん書かれているので省きますが、モーツァルトもなかなかのものです。意外にも少し早めのテンポで始まる序奏からして、なみなみならぬ緊張感。推進力のある密度の濃い演奏だと思います。いいCD。ただ、録音は最近の技術水準を考えると今ひとつか。強音部が粗く感じる。

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    としちゃん  |  宮城  |  不明  |  2009年02月13日

    この第3楽章は凄い。確信あふれる音楽の何という偉大さ。聴いていてワナワナと体が震えてしまった。シューリヒトで感動して以来、久しぶりに第3楽章でしびれた。弦楽器・管楽器ともになんと魅力的な音色だろうか。特に第4楽章では、ライヴらしいミスが所々にあるが、大河の本流のごときクライマックスまで、最高の一時を得られた。

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    J.O.  |  東京都世田谷区  |  不明  |  2009年02月11日

    文句無し! 素晴らしい演奏です。 RCOとのライブはしまらない演奏でしたが、本CDは別次元の凄さです。ハイティンク氏の思惑通りにオーケストラが鳴っているといえましょう。VPOとのセッションの時と解釈はほぼ同じだと思いますが、本CDにはライブの迫力が感じられます。 先の6番のCDもそうでしたが、SKDのシリーズは音質が今一つと感じられるのが惜しいところです。SACDで聴きたいところです。

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    ムーティ・ファン  |  中国地方  |  不明  |  2009年02月09日

    ハイティンクのブル8演奏の最高峰。他のコンセルトヘボウやVPO盤同様、誠実で緻密な解釈を見せるハイティンクですが、今回のドレスデン盤は鳴りが全く違う!暗く重厚で深遠な弦、神秘的な木管、豪快なティンパニ、メガトン級の圧倒的な超重量感を感じさせる金管群!特にワーグナー・チューバのデモーニッシュな破壊力は凄惨の極み。第一楽章から仰天モノですが、第三楽章のクライマックスの圧倒的なスケール感!!流石、ドレスデン!これぞゲルマンの響きだ!ハイティンクの指揮も風格があり、呼吸が深い。

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    KANA  |  金沢市  |  不明  |  2009年02月07日

    演奏、録音ともハイティンクの同曲最高の演奏ではないか。流れるようですごく聞き易い。ティンパニも鳴っている。ただし、コーダの部分など乱れる部分が多少あるのが欠点。さらに言うとSACDでないのも欠点。RCOとのマルチで聞くアダージョの美しさは格別なのが忘れられない。とにかく凄い演奏。2009年4月シカゴとの定演もSACDで発売してほしい。

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    すーさん  |  新潟市  |  不明  |  2008年10月19日

    端整でありながら決めるところはとことん決める。造形はまさに巨大。チェリやヴァントには神経質さ、クナにはおおらかに過ぎる、シューリヒトには淡白さ、カラヤンは華麗に過ぎる。どこかしらに物足りなさを感じ続けた迷走に別れを告げる1枚。ザンデルリンクが8番を振ってくれていたならと思わずにいられないがこの一枚があればそれにも諦めがつく。私のハイティンクではBPOとのマーラー6番とならぶ最高の演奏。

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    ポイズン・ピル  |  調布市  |  不明  |  2008年10月17日

    すーさんのご意見に賛成!。海賊盤と同じ日のライブなら荒れ狂ったハイティンクが聞けます。抑制・造形の美学とも言うべきか、この人の美質を保ちつつ、ときに感興に乗り出すと、とんでもない演奏をしでかしてくれます。オケがところどころ、決めどころでへまをしてますが、その辺は編集するのかな。シカゴ響との来日演奏会が、いよいよ待ち遠しい。

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    すーさん  |  新潟市  |  不明  |  2008年10月16日

     待ちに待った正規版の発売。同じ指揮者による同曲の聞き比べをと思ってVPO、ACOと揃えたがこの演奏は別次元。私にとってこの曲の最高の演奏。

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