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プッチーニ (1858-1924)

Blu-ray Disc 『蝶々夫人』全曲 ミスキモン演出、オメール・マイア・ウェルバー&ロンドン・フィル、オルガ・ブズィオク、ジョシュア・ゲレーロ、他(2018 ステレオ)(日本語字幕付)

『蝶々夫人』全曲 ミスキモン演出、オメール・マイア・ウェルバー&ロンドン・フィル、オルガ・ブズィオク、ジョシュア・ゲレーロ、他(2018 ステレオ)(日本語字幕付)

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    グー  |  兵庫県  |  不明  |  2021年07月08日

    タイトルロールのブズィオクは、私が今まで見た蝶々夫人の歌手の中で文句なしにベスト。清純可憐な容貌に加えて、歌唱良し、演技良し、表現力もあり、正に歌う女優。それでいながら控え目な雰囲気で、そして何よりも日本人のように見える!後にモルドバという小さな国が知る人ぞ知る美人の名産地であると知り、さもありなん!と妙に感動してしまった。 演出は、丘の町長崎を写実的に再現して群衆に市井の生活者としての自然な動きを持たせたゼッフィレッリ版が自分の中ではベストだが、グラインドボーンの小ぶりな舞台では、こういう一部変わった趣向を取り入れるのもありだと思う。とはいえ、それほど奇異な読み替えでもないし、基本的には普通に楽しめる舞台だと思う。 スズキもまた適役がいたものだ。このデションは、サンフランシスコのルクレツィア・ボルジアの映像でも見たが、若手中心の舞台のいい引き締め役になっていると思う。

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    大腹人  |  神奈川県  |  不明  |  2021年03月13日

    オペラ=歌劇と訳されるように、歌=音楽と劇=芝居が融合した総合芸術とされている。とはいえ、音楽のウエイトが高いのは確かだ。この蝶々夫人は、時代を明治から終戦後に移したことで、“現地妻の悲劇”というだけではなく、差別される女性(性の商品化と言っても良いかも)の存在を訴える“社会性”を感じられる。オペラが時代の変化に合わせて生き続けるには、劇の部分のウエイトを大きくした、このような読み替えが必要かもしれない。 先進国と発展途上国(明治時代のアメリカと日本)、戦勝国と敗戦国、力の強いものと弱いものの間で女性が翻弄される。それは“昔話”として語るのではなく、“今”の問題として語ることで、同時代の音楽になるのではなかろうか。リアリティを感じさせられた演出で面白かった。 色々な意見があると思うが、今に生きる音楽にチャレンジすることは重要だと思う。

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    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  2020年01月11日

    『蝶々夫人』の演出はスカラ座のミラノ初演版や蝶々さんの子どもを文楽人形が演じるメトのミンゲラ演出のようにアンチリアルな方向の舞台がある一方で、これはきわめてリアルなタイプのもの。使われた楽譜はごく普通の改訂版(ブレーシア版)。時代を第二次大戦後に移すとともに第1幕の舞台を丘の上の家からゴローの結婚斡旋所に変えているが、米兵の現地妻を募るためのすこぶる差別的な映像を投影したいがためだろう。一方の当事者である日本人としては、何ともやるせない舞台。たとえ明治時代でもピンカートンの振る舞いはひどいものだが、ましてこの時代では免責の余地もあるまい。それ以外に大きな読み替えはないが、ここぞという所での映像投影を含めて、なかなか細かい工夫がある。最後はほぼ定型通りだけど。 エキゾチックな容貌のブズィオクは15歳は無理としても、日本人に見えないこともない。歌は細やかさにはやや欠ける感があるもののドラマティックな力があり、悪くない。一方のゲレーロは逆にまだ線が細いが、若くいかにも無思慮そうに見える見た目は役に合っている。脇役ではヤオ主演、パッパーノ指揮のコヴェントガーデン版にも出ていたデションが素敵。サミュエルは存在感薄いが、シャープレス自体がそういう人物だから仕方ないか。ウェルバーの雄弁な指揮は相変わらず素晴らしい。最終場の表現主義など前代未聞の壮絶さだ。テンボを自在に揺らす指揮だから、オケの中だけでも縦線が合いにくいし、歌手とも綿密な打ち合わせが必要なはずだが、リハーサル時間が長くとれるグラインドボーンならではの成果と言える。

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