『ファウスト』1859年版全曲 クリストフ・ルセ&レ・タラン・リリク、ベンジャミン・ベルンハイム、ヴェロニク・ジャンス、他(2018 ステレオ)(3CD)
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さいもん | 愛知県 | 不明 | 2020年04月24日
資料的価値は⭐5、演奏のレベルは⭐2程度。 グノーの『ファウスト』と言えば、一応はフランスオペラの定番の言う評価が定着しているが、今日私たちが耳にすることができるのは1869年版である。ところがグノー生誕200周年を記念して、ありがたいことに、ベーレンライター版(1859年初演版)の録音が登場した。ただし完全な初演版というわけではなく、リハーサルで却下され、実際には初演の舞台で演奏されなかった楽曲も盛り込んでいる(プラッソン盤では「補遺」として収録されている)。そのような点も含めて、実に資料的価値がある録音だと思う。 しかし歌手のレベルがあまりに低すぎる。ファウスト、マルグリット、メフィストフェレス、三者とも良くない。みんなハキハキ歌うことを知らないようだ。ファウストは常に猫なで声、マルグリットはシャリシャリの声でもったいぶったような歌い方、メフィストフェレスは深みなど全くない浅い声。 とはいえ、立派なブックレット(仏語、英語)は一読の価値あり。 一部ライブ録音も混ざっていると思われるが、歌詞の間違いがそのまま収録されている。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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