ドルフィン・ソングを救え!

樋口毅宏

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784838728138
ISBN 10 : 4838728131
フォーマット
出版社
発行年月
2015年10月
日本
追加情報
:
234p;19

内容詳細

時は2019年。 45歳、結婚経験なし、子どもなしのフリーター・トリコが、人生に絶望して、睡眠薬をまるごとひと瓶飲んで自殺をはかる……。
意識を取り戻した先は、昭和の終わり、バブル期まっただ中の1989年の渋谷。
30年前にタイムスリップしたトリコは、青春時代に好きだったバンド「ドルフィン・ソング」の解散を阻止すべく、奔走する!
トリコはドルフィン・ソング、島本田恋と三沢夢二のふたりを救えるのか?!
時代は彼女に、何をさせようとしているのか?
そして、最終的にトリコが行き着く先はいったい、どこなのだろうか?

BRUTUSで話題沸騰。
樋口毅宏の連載小説、待望の書籍化!
カバーイラストは岡崎京子。

<本書の推薦コメント>
林真理子さん(作家)
「めちゃくちゃの面白さ。私たちの80年代をこんなにもてあそんでいいのか! この天才野郎!」

【著者紹介】
樋口毅宏 : 1971年東京都豊島区雑司ヶ谷生まれ。出版社に勤務したのち、2009年『さらば雑司ヶ谷』で作家デビュー。2011年『民宿雪国』で第24回山本周五郎賞候補・第2回山田風太郎賞候補、2012年『テロルのすべて』で第14回大藪春彦賞候補に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro さん

    樋口毅宏は、ほとんどの作品を読んでいる作家です。今回は図書館の予約に出遅れて、ようやく読めました。樋口毅宏版バック・トゥ・ザ・フューチャー、90年前後のサブカルSF小説です。頁数が少ないので、当然ながら一気読みです。主人公にリリコをイメージしたのは私だけでしょうか?「ドルフィン・ソング」のライブにいってみたいなぁ!続編も楽しみです。もしもタイムマシーンが使えるなら、同じ年に生まれた尾崎豊を救いたいと思います。彼が今も生きていたらどんな曲をシャウトしていたでしょうか?

  • めろんラブ  さん

    「青春の終わりとは、好きなバンドが解散することである」。共感のヘッドバンギングが止まらないこの名言の創作者が、本作の作者だったとは。しかしなるほど、本作を読むほどにこの言葉がしっくりくる。80〜90年代、フリッパーズ・ギター、渋谷系、ロッキング・オン・・・に郷愁を覚える方はより楽しめるのでは。当時の”生の言葉”をパッチワークし、バブル後期の喧騒と虚無・空虚といった”時代の空気”をはらんだ物語として成立させた奇書。奇書すぎるが、厭世と希望を並列させたラストまで作者の術中にハマりっぱなしだった。

  • Yunemo さん

    岡崎京子さんのカバーイラストに、つい手を出してしまった一冊。著者は1989年に18歳、そうですか、多感な時期をこの時代で過ごしたのですね。林真理子氏の「私たちの80年代をこんなにもてあそんでいいのか」、との表現、何故だか感じ入ります。ただ、全体を流れる当時のサブカルチャーには、ちょっと理解し難いところもあって、手放しでこれは凄いと言い切れずに。ちょうど今年、バック・トゥ・ザ・フューチャーがタイムスリップしてきた年だったかと思います。その時その時の決断が、自身の行く末にどう影響したのか、知ってみたい欲望大。

  • 山田太郎 さん

    ロッキング・オン好きで、音楽好きなサブカルクソオヤジにはたまりませんが、多分100人のうち2人くらいじゃないのか、そんなやつ。山崎洋一郎より増井修が好きだな、オレ。エレカシの売れなさってネタになるな。よく考えると昔のロッキング・オン読者の性格の悪さがよく出てるな、この作者。

  • 現在葬送のフリーレンのコスプレ中・寺「葬送のフリーレンて何や!」 さん

    お薦め。やっぱり樋口毅宏は面白い。小沢健二と小山田圭吾が組んでいたバンド「フリッパーズ・ギター」へのオマージュ小説。伝説のバンド「ドルフィン・ソング」の大ファンであった四十代半ばの女性主人公が睡眠薬自殺を試みる。目覚めるとそこは1989年の日本。どこを読んでも面白い。フリッパーズ・ギターをはじめ、あらゆるカルチャーへのオマージュがそこかしこにちりばめてある。私が知らないネタもあるだろう。そしてブラックな皮肉も効いている。ファンタジックな設定である様でシビア。女性が読むと溜飲が下がる痛快作ではなかろうか?。

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