生きることに○×はない

戸井田道三

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784787722027
ISBN 10 : 4787722026
フォーマット
出版社
発行年月
2022年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
288p;19

内容詳細

在野の哲学者である戸井田道三の自伝的エッセイ。母親との死別、大病と入院生活、田舎での生活、関東大震災など、生きるための力となった「死」と「生」をめぐる自身の体験を通して、「生きる」ことの意味について語りかける。

目次 : 自分と他人はとりかえられない/ 最初のハードル/ 小学一年生のころ/ 田舎にあずけられて/ 父の結婚/ 病気もわるいとはかぎらない/ ゆれる大地、関東大震災

【著者紹介】
戸井田道三 : 1909年、東京生まれ。旧制早稲田中学を経て早稲田大学国文科卒。1933年、中央公論社に入社するが、病のため長い療養生活に入る。1948年、天皇制と能楽の関係を説いた『能芸論』(伊藤書店)を上梓、民俗学、人類学を援用した能や狂言の考察で知られた。1954年より毎日新聞の能評を担当、のち映画評もおこなった。『きものの思想 えりやたもとがものを言う』(毎日新聞社、1968年)で第17回日本エッセイスト・クラブ賞受賞。1988年3月24日没

植田真 : 1973年、静岡県生まれ。画家。絵本や装画を多く手がけるほか、絵画制作、ライブペインティング、音楽など幅広く活動。『マーガレットとクリスマスのおくりもの』(あかね書房)で日本絵本賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Momoko Nishikawa さん

    生きのびているだけで、それが手柄 生きがいについて、人間の命をはかりにかける傲慢さという言葉に、しんみりとした、懐かしさを感じた。 100年前の関東大震災と、朝鮮人虐殺に関する証言。「それ以来、国家の名においておこなわれることは単純には信用しない」これは大切な見識だと思っているが、今はどうなんだろう? 36歳で亡くなった画家の最後の絵が、著者の生きる支えになったこと。コトバ、芸術は、人を支える。^_^

  • まほ さん

    「生きてきたのは、生きたというより、死ななかったというだけ」…今の日本では「死」を考えること自体タブー視されがちだけど、死をちゃんと考えることが「生きる」ことを考えることにつながるのでは、と最近思う。そんなことを優しい語り口ながら深く考えさせてくれる本。壮絶な体験を語りながらも、生きる意味に固執しすぎなくていいよ、とあたたかく道を提示してくれる感じがして、とにかく今日を生きのびよう、と思わせてくれる。

  • 読書家さん#VklcIy さん

     この本を読んで、心に残ったこと。 キンジさんという脳の弱い人に、「トリダさん、何が楽しくて生きてるだぁ」 と言われ、愕然とした。作者は、虫のようだと感じる生活をしているキンジさんと自分の楽しみは違うし、お互い分かりっこない。また、自分の生きる事を、単なる生存ではなく人間として意味ある生活をしたいと考えていたが、生きる事に生存と生活の区別はない。キンジさんの虫のような生存だけでなく自分の生存に対して傲慢であったと思った。 「生きのびているだけで、手柄だよ」窪田空穂先生の言葉を私も大切にしたい。

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戸井田道三

1909年、東京生まれ。旧制早稲田中学を経て早稲田大学国文科卒。1933年、中央公論社に入社するが、病のため長い療養生活に入る。1948年、天皇制と能楽の関係を説いた『能芸論』(伊藤書店)を上梓、民俗学、人類学を援用した能や狂言の考察で知られた。1954年より毎日新聞の能評を担当、のち映画評もおこな

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