現代ニッポン論壇事情 社会批評の30年史 イースト新書

北田暁大

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784781650852
ISBN 10 : 4781650856
フォーマット
発行年月
2017年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
228p;18

内容詳細

この30年、日本の論壇はどのように在ったのか。たとえば、「若者論」。バッシングから擁護へと大きく舵を切った「若者論」の背景には、年長世代の粗雑で自己肯定的な「世代論」があった。昨今のリベラル知識人のSEALDsへの前のめりな評価は、そのような若者の「政治利用」の帰結でもあるのではないか?本書で批判の俎上にあげられているのは、柄谷行人、上野千鶴子、内田樹、高橋源一郎、宮台真司、小熊英二、古市憲寿など。60年代・70年代・80年代生まれと、世代が異なる個性的な論客3人が現代ニッポンの言論空間を語り尽くす刺激的な鼎談。

目次 : 第1章 若者論のゆくえ(若者バッシングか、擁護か/ 後藤和智はなぜあの頃ウケたのか/ バッシングへ舵を切った若者論 ほか)/ 第2章 文化と政治―社会運動の源流(ムーブメントとしての「DIY文化」/ うたごえ運動と労音/ 七〇年代〜九〇年代総括 ほか)/ 第3章 トランプが日本のリベラルに突きつけるもの(野党共闘でどうにかなるのか?/ 上野千鶴子はレッセフェール/ ロスジェネ論壇が行き着いた先 ほか)

【著者紹介】
北田暁大 : 1971年神奈川県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科社会文化研究専攻社会情報学専門分野博士課程退学。東京大学大学院情報学環教授(社会学)

栗原裕一郎 : 1965年神奈川県生まれ。評論家。著書に『“盗作”の文学史』(第62回日本推理作家協会賞受賞)などがある

後藤和智 : 1984年岩手県生まれ。東北大学大学院工学研究科博士課程前期修了。同人サークル「後藤和智事務所OffLine」代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • harass さん

    社会批評のここ30年を総ざらいする新書。初めて知る名の学者や評論家たちの鼎談で語っていく。個人的に社会評論関係の本はよく読んでいるので、人名や著作などキーワードにうなずくことが多い。若者論の変化や、著名な学者たちのおかしな部分など、そうそうと。あとリベラル派の言説にある、経済や労働知識や常識の軽視については非常に納得。いや違うだろと呆れていたが、自分の感覚が正しいことを確認した。まとまりがある内容ではないし、信条的に反発する人もいるかもしれないが、なかなか楽しめて納得できる新書だった。

  • ♪みどりpiyopiyo♪ さん

    経済を無視した社会批評の問題を指摘し、なぜそうした批評が批評として成立していたのかを考察した本です。■この30年、日本の論壇はどのように在ったのか。たとえば、バッシングから擁護へと大きく舵を切った「若者論」 。ロスジェネの忘却。経済政策の忘却。■地道に研究している人から見ると、マスコミで目立つ知識人って ただのキワモノだったりするんだよね。特定の人を見て「社会学なんて」とか思っちゃうのは勿体無い。■社会批評の流れ繋がりが掴め、問題点着眼点もよくわかって、昨今の言論事情を確認できました(2017年)(→続

  • そうたそ さん

    ★★☆☆☆ 社会批評の30年史という副題は完全なる詐欺といっても過言ではない。鼎談形式にて進められる本書であるが、何の知識もなしに読んだところで何のことやらという感じであろう。ぐだぐだと進められる内容にはまとまりがなく、副題のような内容を期待しても無駄である。もうちょっとしっかりした解説があってもよかろうと思うのだが。こういう書籍という形式でしっかりと内田樹という老害を批判したのは素晴らしいとは思うが。そこそこ売れてるようだが、個人的には買ってまで読むほどのものでもなかったというのが正直な感想。

  • ケー さん

    現代論壇の批評。昔勢いを持っていた文化左翼と現代のデモする若者は親和性が高い。著者らはその文化左翼からひたすらdisられる「ロスジェネ世代」を擁護しつつ、決して文化左翼が触れない「経済政策」の重要性を説く。一通り面白かったし、テレビや批評誌で活躍するメディア論壇人の主張にすべて同意できない理由がなんとなくわかった。ただ、栗原さんの書き方はちょっと品がないというか、disるだけになっているようでやや不満。

  • 小鈴 さん

    本の内容は内田樹「30代後半から40前半を最弱世代」発言に北田が激オコ。オールド左翼が経済成長を否定してその割を食い、そして忘れられたロスジェネ世代、なのにSEALDsを政治利用するオールド左翼の問題を炙り出す。なぜ経済問題に疎く触れないのかについて話していたはずが、90年代以降、論壇をにぎわせた知識人、文壇史になってます。北田の怒りは解消されてはいないが、色々勉強になりました。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

社会・政治 に関連する商品情報

おすすめの商品