SEALDsと東アジア若者デモってなんだ! イースト新書

福島香織

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784781650623
ISBN 10 : 4781650627
フォーマット
発行年月
2016年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
303p;18

内容詳細

安保法制の是非に揺れた二〇一五年秋、一躍注目を浴びた明治学院大学生・奥田愛基率いる学生デモ団体「SEALDs」の本質と運動体としての脆弱さ、それ故に受け入られた社会変革の可能性は、ひと夏のメディアの消耗品に終わるか、否か。己の人生を擲っても巨大な中国共産党権力と闘い、成果をあげた台湾の「ひまわり革命」。植民地化に異議を唱える香港「雨傘革命」のリーダー無き戦略性。中国問題に健筆をふるうジャーナリスト福島香織が東アジア若者デモの深層を現地取材!その構造問題を浮き彫りにする国際政治レポート!

目次 : 序章 SEALDsってなんだ?(東アジアで異質な日本の若者デモ/ なぜか熱い視線を注がれるSEALDs ほか)/ 第1章 ひまわり学生運動の衝撃(中国の植民地になるのは嫌なのよ/ 「ひまわり学運」の背景 ほか)/ 第2章 香港「雨傘革命」は香港の危機を救えるか(雨傘で催涙弾に抵抗/ リーダー不在の大規模運動 ほか)/ 第3章 中国の若者の政治意識の限界と可能性(人権・民主化デモの主流は今も天安門事件世代/ 文革も天安門事件も知らない九〇后 ほか)/ 第4章 東アジア情勢と若者デモ(韓国左派デモは若者デモではない/ 激変してきた東アジア情勢 ほか)

【著者紹介】
福島香織 : 1967年奈良県生まれ。ジャーナリスト。大阪大学文学部卒業後、産経新聞社に入社。大阪文化部などを経て、1998年上海・復旦大学に語学留学。2001年から産経新聞香港支局長に赴任。2002年中国総局特派員として北京に駐在。2008年秋、帰国後は東京政治部で麻生政権総理官邸を取材。2009年11月末に産経新聞社を退職し、以降、フリージャーナリストとして中国問題分野で健筆をふるう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ちんれん さん

    異常に面白かった。周りのアジア諸国がまだまだ民主化のレベルが低いから、日本の民主主義が相対的に高まっている中で、緩く安保法制反対で立ち上がる日本の若者。何も出来ないだろうな、来年は消えるだろうなくらいにしか思えない。それに対して、強大な中国と言う敵に立ち向かう、台湾、韓国の若者のデモ運動の激しさ真剣さが際立って見える。本書は更に中国大陸の大衆運動が天安門事件経験者と90後00後の若者との間に埋められない溝があることにも言及されていた。韓国についてももう少し触れてあれば更に面白かった。次の参院選が楽しみだ。

  • BLACK無糖好き さん

    東アジアでここ数年に発生した若者によるデモの分析。特に2014年の台湾のひまわり学生運動と、同年の香港での雨傘革命については、著者得意のアポなし突撃取材で現地の状況が詳細に描出されている。夫々の政治的背景の考察は大変興味深い。一方中国で一時期若者を中心にSNS利用等で公民権利要求運動も広がったが、習近平政権になってから展開された"知識人狩り"の凄まじい恐怖政治の脅し効果と、ネット統制強化によって若者が腰砕けになった様子が伝わってくる。いやはや習近平恐るべし。 

  • HMax さん

    「絶対平和主義は古い」雨傘運動家の声に思わず頷く。筆者の考えに近いので納得する点が多く、SEALDsが左派政党・メディアに消費されてしまうのは実に惜しかった。言論の自由がない香港や、民主化された歴史が短い台湾、同様に短いが独立後の歴史が台湾とは異なる韓国の3者と、民主化の歴史が長く、平和ボケの日本のSEALDsを比較するの気の毒です。これからの活動家には、平和学や社会学ではなく、パワーポリティクス学や国際政治・経済論を専攻してほしいです。否が応でも世界情勢とは無関係ではいられないことを忘れずに。

  • 槙 さん

    台湾の太陽花学運の立法院占拠をニコ動でほえほえくまーとコメントしながら見てたが、学生運動をマスコミを通さず当事者のいる現場から見ることができる世界になってること、日本語のできる台湾人が交代で状況を解説してくれて本省人も外省人も参加してるのが印象的だった。香港の学生が指摘したように右と左の対立軸はすでに時代遅れだ。しなくてすむならそれに越したことはないのが市民運動だが(文句があるなら選挙にいらっしゃい!)今後の日本の市民運動が変化できるのか気になる。

  • Meistersinger さん

    元々は香港・台湾のデモを描きたかったがお蔵入りになってたのを、SEALDsとの関連で本になったもの。奥田氏への評価が好意的だったのは意外。でも「あんなヌルいデモしか今の日本じゃ受け入れられないだろうなぁ」と矢張り厳しい評価になった。香港のデモ幹部がSEALDsデモを見た感想が「憲法守れじゃなくて、どういう憲法にすべきかを訴えないと」「絶対平和主義とか時代遅れ」と極めて全うな意見が出たのは興味深い。

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