ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語

品田遊

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784781620046
ISBN 10 : 4781620043
フォーマット
発行年月
2021年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
229p;19

内容詳細

突如降誕した魔王と、集められた10人の人間たち。読む者の“道徳”を揺さぶる、話し合いの幕が開く。

【著者紹介】
品田遊 : 東京都出身。作家。「ダ・ヴィンチ・恐山」名義で、株式会社バーグハンバーグバーグ運営の「オモコロ」などの幅広い媒体でライターとしても活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ☆よいこ さん

    全能の魔王が、人類を滅ぼすべきか存続させるべきか、人間に議論させ、理を伴った結論を実行することにする。人類滅亡会議が始まる▽ブルー:悲観論者、イエロー:楽観主義者、レッド:共同体主義者、パープル:懐疑主義者、オレンジ:自由至上主義者、グレー:エゴイスト、シルバー:相対主義者、ゴールド:利己主義者、ホワイト:経典原理主義者、ブラック:反出生主義者▽「人間は生まれてくるべきではない」ラノベやアニメでよく悪者が主張する原理をこねくり回す。▽厨二的論理か、哲学的論理か。楽しめました。

  • kou さん

    とても面白かった。理屈っぽい魔王に集められた異なる思想を持った人間10人が、「人類は存続するべきか、滅亡するべきか」を議論していく会話劇。この中だったら自身はパープルになるのかな。「反出生主義」って思想を初めて知った。いろんなテーマでシリーズ化してもらいたい。

  • ふみあき さん

    初めて読む作家さん。人類絶滅の是非について、10人もの登場人物が侃々諤々するんだけど、さして混乱せずスムーズに読み通せたし、まず小説(?)として面白かった。反出生主義者のブラックの無双状態のあと、最後に独我論者のグレーが横擊を食らわすところとか、ちょっと痛快だし。『現代思想』の特集で、言い出しっぺのベネターの論考も読んだけど、反出生主義って思弁的なお遊びとしては興味深いものの、社会的な提案としては論じるに足りないような……。ネット上で反出生主義が花盛りなのも、独身者が実存の問題として食いついてるだけでは?

  • Tenouji さん

    10人の議論が面白かったので、一気読み。反出生主義自体は、個人的にはあまり魅力的には思えないが、進撃の巨人の「地ならし」に近い感じを受けた。他人に苦痛を与えるという行為を止めさせるため、個人視点での合理性を広げて極めた感じ。でも、理不尽さに強引に道徳をつなげた感じがするよね。

  • カノコ さん

    突如降誕した魔王。人類は滅亡すべきか存続すべきか……選ばれた10人の人間が、それぞれの主義に基づき議論を始める。好きなライターの著作であり、関心のあるテーマだったので手に取った。本文はほぼ全て10名の会話文で構成されており、出生の是非について道徳や善悪など複数の観点から論じられている。反出生主義に対して何らかの結論が下されるわけではないが、あとがきで述べられている通り、自分が出生の在り方について考える際の「補助線」のような役割を果たしてくれる。過剰に感情的にならず、理性的に考える良いきっかけを貰えた。

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人物・団体紹介

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品田遊

東京都生まれ。作家。ダ・ヴィンチ・恐山名義でウェブサイト「オモコロ」を中心にライターとしても活躍。2015年、JR中央線を舞台とした短編小説集『止まりだしたら走らない』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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