ヘアヌードの誕生 芸術と猥褻のはざまで陰毛は揺れる

安田理央

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784781619903
ISBN 10 : 4781619908
フォーマット
発行年月
2021年06月
日本
追加情報
:
280p;19

内容詳細

ヘアー、それはたかが陰毛であり体毛に過ぎない。しかし、女性のそれが見えたか、見えないか。見せようとする側と決して見せまいとする側は、泣き笑いかつ死に物狂いの戦いを繰り広げてきた。その攻防の歴史を追うことは、日本人にとっての猥褻観とは何かを突き詰めることであり、否定しようのない日本文化史なのである。

目次 : 第1章 陰毛をめぐる世界史/ 第2章 奪われた日本の陰毛/ 第3章 陰毛闘争/ 第4章 ヘアヌードの誕生/ 第5章 ヘアヌードの終焉/ 終章 そして誰も陰毛を語らなくなった

【著者紹介】
安田理央 : 1967年埼玉県生まれ。ライター、アダルトメディア研究家。美学校考現学研究室(講師=赤瀬川原平)卒。主にアダルトテーマ全般を中心に執筆。特にエロとデジタルメディアとの関わりや、アダルトメディアの歴史をライフワークとしている。AV監督やカメラマン、またトークイベントの司会や漫画原作者としても活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • kenitirokikuti さん

    電書にて。1967年生の安田氏は、マガジンのイヤハヤ南友で全裸絵(但し股間は無)を見た。75生の私はユーレイくんや透明人間あたり…パンツははいてたが。父のゴルゴ13単行本にはハードコア表現あったはずだが、どうだったっけ?▲私がエロ本を読み始めたのは宮崎勤事件のあとなので、ビニ本のたぐいはエロ漫画家たちの引用を通してしか知らない▲一世を風靡したヘアヌード写真集を買ったのは学生運動世代のおっさんで、これがのちの熟女AVの支持層だろう、とのこと

  • garth さん

    やっぱり「ロリータの誕生」を読みたいなあ。今回もまわりをかすめて直撃しないままだった。写真数の部数の話がおもしろい。

  • 岸田解 さん

    またしても、素晴らしいフィニッシング・ストローク!

  • Go Extreme さん

    日本人にとっての陰毛とはなんだったのか 陰毛をめぐる世界:女性の裸体は恥ずかしい 3万年前のヘアヌード 初めて陰毛が描かれた絵画 フレンチポストカードの流行 奪われた日本の陰毛:腰巻の下には何もなかった 1957年に定義された猥褻 メディアにあふれる裸体 陰毛闘争:ビニ本ブームの到来 少女の世紀は猥褻ではない 解禁の一進一退 ヘアヌードの誕生:ヘアヌード写真の洪水 ヘア詐欺でも雑誌が売れた時代 陰毛が勝敗を分けた ヘアヌードの終焉:ブームは臨界点を迎えた 祭りは終った そして誰も陰毛を語らなくなった

  • オールド・ボリシェビク さん

    そう、今考えればなぜ、かくもあの体毛にしか過ぎないものに、男たちは狂奔したのか。不思議だ。とはいえ、見せる者と見せまいとする者の熱い闘いがそこにはあったのだ。日本人にとって「わいせつ」とは何だったのか。一つの文化史としてのヘアヌードを語る珍書であり、力作である。

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安田理央

三次元アダルトメディア編集統括。1967年埼玉県生まれ。ライター、アダルトメディア研究家。美学校考現学研究室卒。主にアダルト産業関連をテーマに執筆。特にエロとデジタルメディアの関わりや、アダルトメディアの歴史の研究をライフワークとしている。AV監督やカメラマン、漫画原作者、トークイベントの司会者など

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