兄帰る

近藤ようこ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784781619491
ISBN 10 : 4781619495
フォーマット
発行年月
2021年01月
日本
追加情報
:
215p;19

内容詳細

あの人は帰ってきた。遺骨となって…。婚約者と家族を置いて突然失踪した男(功一)は、何を思い、何を背負っていたのか…。婚約者の真樹子と、浩一の妹理沙は、数少ない遺品を頼りに、失踪時の足跡を辿っていく。そして辿り着いた真実とは――。ドラマ化もされた名作が新装復刊!!

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向田邦子や山田太一のドラマが好きな方なら...

投稿日:2021/04/09 (金)

向田邦子や山田太一のドラマが好きな方なら、セリフやエピソードに一切無駄のない切れのある近藤ようこ作品も必ず楽しめると思います。というか、近藤ようこ作品をもっともっと映画やドラマにして欲しい。実際この作品は木村佳乃主演でドラマ化もされ、池内淳子、加藤治子等共演者も豪華で、とても丁寧に描かれた秀逸なものでした。ただ、単行本の表紙デザインのセンスが毎回いまいちで、物凄くもったいないと感じています。

イエナ さん | 東京都 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ムーミン2号 さん

    結婚式を前に突然失踪した彼がそれから3年たって交通事故で亡くなったと連絡が入る。その3年間の彼の足取りを追うことで、どうして突然失踪してしまったのか、本当はどう思っていたのか(彼女を好きなのか、もとに戻りたいのか)を知ろうとする真樹子。彼女が最後にたどり着いた本当の彼の思いとは。そして彼の実家でも母親が重い腰をあげて踏ん切りをつけるべくある場所に向かう。最後の方はなかなか胸に刺さる作品だった。

  • biwacovic さん

    人にはそれぞれの人生があり、自分が知っているのはその一部でしかない、ということ。そしてそのことに気づく時間はとても貴重だということ。とても良かった。

  • Kavi さん

    しばらく消息不明だった男が交通事故で死んだと、家族の基に連絡が入る。父が早くに亡くなり父親代わりをつとめていた兄が、突然、家族の前から姿を消し、どこで何をしていたのか。元婚約者、弟、妹、母が兄の後を追う。そして知らなかった本心をしる。「かわいそう」と人の人生の価値をかってに決めるこの言葉が、どれだけ残酷なものか改めて心にささる。勝手に人を被害者にしてはいけないな。

  • aof さん

    なんてゆうか、人はこんなふうにしかだれかの死を受け入れることができないのかもしれない。

  • ラブリーチューピー さん

    行方不明になり、事故で帰らぬ人となった「兄」の足跡を、その家族と婚約者が辿っていくストーリー。 「兄」は兄であり、子どもであり、大黒柱であり、婚約者であり…。一人の人間にも、色々な顔があるのだと改めて思い知らされる。 派手なストーリーではないけれど、その分人と人との関わり方や繊細さが描かれているような気がした。しっとりと余韻を残す、映画を観たような気持ちになる作品だった。

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人物・団体紹介

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近藤ようこ

1957年新潟市生まれ。漫画家。折口民俗学への関心から國學院大學に進学し、在学中に漫画家としてデビュー

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