小泉明子 (人文社会科学)

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同性婚論争 「家族」をめぐるアメリカの文化戦争

小泉明子 (人文社会科学)

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784766427004
ISBN 10 : 4766427009
フォーマット
発行年月
2020年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
186p;19

内容詳細

同性婚の承認をかけた半世紀にわたる激しい攻防。そのアメリカの歴史から日本の議論に架橋する、挑戦的な一冊。

目次 : 第1章 ホモファイル運動のはじまり/ 第2章 宗教右派のアンチ同性愛キャンペーン/ 第3章 エイズ・パニックから婚姻防衛法へ―1980年代からの変化/ 第4章 本格化する同性婚訴訟/ 第5章 なぜ同性婚は実現したのか―オバマ政権での展開と世論の逆転/ 終章 日本で同性婚は実現するか?

【著者紹介】
小泉明子 : 新潟大学教育学部准教授。専門は法社会学。京都大学法学研究科博士後期課程修了(博士(法学))。京都女子大学非常勤講師、京都大学法学研究科助教などを経て、2012年9月より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 那由田 忠 さん

    日本の同性婚をどうするかを考えるために読んだ。宗教的信念からの同性婚否定という古くからの動きに対して、平等な尊厳の観点から同性カップルの増加とゲイ解放の進展が進んだ。同性愛カップルが他人を害しないために親密な生き方を選び取る個々人の権利は否定できない。先進的な州の成果がカップルの移住によって、古い考えの州においても既成事実を否定しがたいという形で、法的な考え方の変更が連邦レベルで実現するメカニズムが働いた。日本はサラリーマン夫婦優遇があるので、同性婚に同じ優遇を与えるかが最大問題となるだろう。

  • katoyann さん

    アメリカの同性婚に関する議論を検証した法学の博士論文。ゲイ解放運動から宗教右派によるバックラッシュを経て、連邦最高裁の同性婚合憲判決までの議論の経過を説明している。 宗教右派が反同性愛を掲げて政治に介入するようになった歴史など、同性婚をめぐる権力作用について勉強になる。 潮目が一気に変わったのは、バラク・オバマ政権誕生以降。彼が婚姻防衛法を違憲とし、同性婚の実現を大統領選の争点にしたところから法解釈が進んだ。同性婚は親密な生を享受する権利に対応する。その実現により自殺未遂のリスクが下がったという。読もう!

  • 犬養三千代 さん

    LGBT。様々な指向がある。アメリカでおこった同性婚、人工妊娠中絶、銃規制など文化的価値をめぐる対立といての論争を文化戦争と名付けている。1950年くらいから現在までの積み上げられた訴訟や運動を細かにおっている。最終章は日本の動きだ。まだまだ日米とも終わりは来ない。棚瀬先生の「同性愛の人は、誰かを傷つけるわけじゃないよね」けだし名言。価値観の相違を認め合うそんな世界を目指そう!

  • kenitirokikuti さん

    図書館にて。2020年刊行だが、2011年提出の博士号授与論文「同性婚と『家族の価値』ー合衆国文化戦争の一側面」ベースにしたもの。2015年のオーバーグフェル対ホッジス判決(同性婚の禁止は連邦憲法違反と)までの諸判決を取り上げている。ひさしぶりの米憲法史だったので頭が疲れちゃった…▲ホモがダメとか白人が黒人と結婚するの禁止とか避妊具の使用は違法とかそういう世界だった。プライベートなホモセックスが重罪ってのが違憲にならなかったのが、同性婚運動が主流になった理由のひとつ。

  • Olive さん

    同性婚成立までの50年あまりの時代は、アメリカという国家の持つ宗教観に基づいた「家族とは何か」を国家総出で考えた時代だったのだろう。 宗教右派の思想、そしてそれを取り込んだ政治の世界、エイズ・パニック等、多方面からとらえるとどれだけ時間と文献が必要だろうか。大学の先生である小泉氏は平易な言葉で、解りやすく解説してくれ、私のような者にもたいへん読みやすかった。⇒

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