基本情報
内容詳細
ドイツ農民戦争によってスイスは、農奴制は、どう変わったのか。宗教改革が農民戦争に与えた思想的影響を初めて明らかにし、農奴制の多様なあり方やその歴史的役割を解明する。我が国のスイス史研究最先端の業績。
目次 : 第1編 ドイツ農民戦争の思想的背景(「神の法」思想についての学説史の整理/ 「神の法」思想と「十二箇条」について/ ゼバスティアン・ロッツァーの神学と「十二箇条」について/ ツヴィングリの神学思想における“Gemeinde”概念について)/ 第2編 農奴制問題に関するスイス盟約者団の政策について―農民戦争の重要課題を巡って(農奴制問題の意味とそれを巡る研究史/ バーゼル/ ズントガウとオーバーエルザス/ トゥールガウ/ ザンクト・ガレン)
【著者紹介】
野々瀬浩司 : 1964年生まれ。1988年、一橋大学社会学部卒。1992−94年、スイス連邦政府国費奨学生としてベルン大学留学。1995年慶応義塾大学大学院文学研究科後期博士課程単位取得満期退学。1998年慶応義塾大学大学院文学研究科にて博士号(史学)取得。現在、防衛大学校人間文化学科助教授、慶応義塾大学文学部非常勤講師。おもな業績に「イッテンゲン騒動とツヴィングリについて」(森田安一編著『スイスの歴史と文化』刀水書房、1998)、「スイスにおける自由の概念『一橋論叢』1999。「ドイツ農民戦争期におけるチューリヒの農奴制問題について」(『西洋史学』197号、200予定)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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