アリス殺し 創元推理文庫

小林泰三

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784488420147
ISBN 10 : 4488420141
フォーマット
出版社
発行年月
2019年04月
日本
追加情報
:
376p;15

内容詳細

最近、不思議の国に迷い込んだアリスという少女の夢ばかり見る栗栖川亜理。ハンプティ・ダンプティが墜落死する夢を見たある日、亜理の通う大学では玉子という綽名の研究員が屋上から転落して死亡していた―その後も夢と現実は互いを映し合うように、怪死事件が相次ぐ。そして事件を捜査する三月兎と帽子屋は、最重要容疑者にアリスを名指し…邪悪な夢想と驚愕のトリック!

【著者紹介】
小林泰三 : 1962年、京都府生まれ。大阪大学大学院修了。95年「玩具修理者」で第2回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞し、デビュー。98年「海を見る人」が第10回SFマガジン読者賞(国内部門)を受賞し、同短編を表題作とした2002年刊の短編集は、第22回日本SF大賞候補作となった『AΩ(アルファ・オメガ)』に続き、第23回日本SF大賞候補作となる。『天獄と地国』、『ウルトラマンF』でそれぞれ第43回、第48回星雲賞(日本長編部門)を、また、『アリス殺し』で2014年啓文堂書店文芸書大賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ソルティ さん

    とてつもなく訳分からないのに先が気になって一気読み。夢(不思議の国)と現実世界の話が交互に語られ話は1つの方向に進み2者はリンクしていく⋯という新手の書き方。会話で進む話なのに会話が不毛すぎ。無駄、蛇足、話の腰を折る、回りくどいなど読んでてスッキリ感全くなし。なのに止まらない。すごいと思う。「「人の命が大事だなんて、本当に信じている訳じゃないわよね。人を殺したら、自分が罪に問われるから、大事なふりをしているだけよね」(中略)「あら、そう。でも私は正直者だからそんな事は言わないわ。人の命なんて軽いものよ」」

  • nobby さん

    文庫にて再読。これスゴいわ!本家アリスから続けて読んだ今回は、もう最初から人智を越えた揚げ足取りや駄洒落が大挙して押し寄せる作風が絶妙にかぶる様にニンマリが止まらない!不思議の国サイドで登場する人獣たちのエピソードもしっかり拾っていくのもたまらない!2つの世界がリンクする展開に再び惹き込まれてからは、もうワクワク止まらない!3年半ぶりの読了に伴う程よい自分の健忘加減に感謝すべく、後半繰り返される反転に、その都度感嘆できたのが最高(笑)初読の際にも大概面白かったが、せっかくだから年間ランキング入れてみよう♬

  • 紅はこべ さん

    初っ端から堂々巡りや揚げ足取りみたいな議論が続いて、ある種漫才っぽいと思えた。読者としては〈探偵を探せ〉的な感が。2013年に刊行された本の文庫化ってことは、小林泰三さん、当然有栖川有栖さんをご存知よね。それで栗栖川亜理の命名か。殺人や処刑シーンがグロい。ここまでする必要が?

  • bookkeeper さん

    ★★★★★ 初読。このところ眠ると決まって「不思議の国のアリス」の夢を見る亜理。夢でハンプティ・ダンプティが塀から落ちて死に、翌日王子さんが建物から転落死した。夢の世界と現実がリンクして、対応する人間も死ぬらしい。容疑者となったアリスは蜥蜴のビルと真犯人探しをするが…。  不思議の国と現実とで誰が誰に対応しているのか。夢の中の話をしても現実では何も説得力が無い。諸々の特殊な舞台設定が予測不能な緊迫感をもたらします。うわぁ、めちゃくちゃ面白い!後半に掛けての不気味さ、エグさは流石の小林泰三テイストです。

  • カムイ さん

    小林泰三氏が【不思議な国のアリス】をバカミス風にした怪作!夢の世界と現実の世界がリンクするのも会話が噛み合わない夢の世界と最初はアリスと有栖川亜里は同じかと思っていたが(クッソ〜!)騙された。仮想現実がグッチャになり訳解らん状態になってしまったが、ホラーとSFが融合して面白く泰三氏のオチャラケ会話炸裂でしたので一気読みでした。因みにアヴァタールはアバターで解釈してもいいのかな?😅【クララ殺し】【ドロシー殺し】は積読してますが一旦頭を整理しないと!

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人物・団体紹介

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小林泰三

デジタル復元師、鑑賞学者。1966年、東京都生まれ。大学卒業時に学芸員の資格を取得。大手印刷会社で美術のハイビジョン番組に携わる。美術の知識と美術業界のノウハウを駆使して、美術品のデジタル復元を手掛ける。その先駆者として高く評価され、ハイビジョンアワード、マルチメディアグランプリ、ユネスコシネマフェ

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