アンソニー・ホロヴィッツ

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メインテーマは殺人 創元推理文庫

アンソニー・ホロヴィッツ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784488265090
ISBN 10 : 448826509X
フォーマット
出版社
発行年月
2019年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
496p;15

内容詳細

自らの葬儀の手配をしたまさにその日、資産家の老婦人は絞殺された。彼女は、自分が殺されると知っていたのか?作家のわたし、ホロヴィッツはドラマの脚本執筆で知りあった元刑事ホーソーンから、この奇妙な事件を捜査する自分を本にしないかと誘われる…。自らをワトスン役に配した、謎解きの魅力全開の犯人当てミステリ!7冠制覇の『カササギ殺人事件』に並ぶ傑作!

【著者紹介】
アンソニー・ホロヴィッツ : イギリスを代表する作家。人気テレビドラマ『刑事フォイル』『バーナビー警部』の脚本を手掛ける。クリスティへのオマージュ作品『カササギ殺人事件』では、『このミステリーがすごい!』『本屋大賞“翻訳小説部門”』の1位に選ばれるなど、史上初の7冠を達成した

山田蘭 : 英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • W-G さん

    とても楽しく読めた。プロットの精巧さは『カササギ〜』に軍配が上がるが、超王道の、王道すぎるゆえになかなか誰も手をつけない、直球のホームズ&ワトスン物で「面白い!」と思わせてくれたことが大きな功績。ホロヴィッツ本人が登場し、スピルバーグやピーター・ジャクソンを豪華に客演させ、現実とのリンクを図っているのも新しい。事件そのものは、最後にホロヴィッツが辿り着いた決定的な手掛かりがあり、犯人の性格がああである以上、充分に警察の地道な捜査で解決可能なタイプのもので、名探偵の閃きは必要とされない。その点を次作に期待。

  • ヴェネツィア さん

    これまでには見られない手法のミステリー。探偵とその観察者という構図はホームズを筆頭に先例がなくはないが、作家自身が語り手であり、事件の当事者の一翼を担うのである。一流のミステリー読みならば、終始ホーソーンの地平に立って手掛かりの解読が可能なのだろうか。残念ながら私のレベルは、その都度作家がたどった推理と同じであった。すなわち、作家の奸計にまんまとはまった。ホーソーンと「私」の後日談を読めば、微細であるとはいえ、たしかに正しい推理の可能性は示されていたのだ。実に緻密に構成されたミステリーである。

  • starbro さん

    アンソニー・ホロヴィッツは、新作中心に読んでいる作家です。2019年の各種海外ミステリ1位の声を聴いてから、図書館に予約したので、5か月待ってようやく読めました。半分私小説的なアメリカ映画オマージュミステリ、登場人物の名前も含め楽しい読書の時間でした。2019年海外ミステリ四冠も納得です。

  • Tetchy さん

    ホロヴィッツ本人が作者自身として登場する。従って読んでいるうちに果たしてこれはドキュメントなのかフィクションなのか、と奇妙な感覚に囚われる。そして実話なのかもと錯覚を引き起こさせる。ホロヴィッツはミステリ自身が持つ謎に興味を持っている。『カササギ殺人事件』がミステリ小説そのものに対してなら、本書は探偵役そのものに対して。この話、どこまで本当なの?ホロヴィッツがこの質問をされた時、恐らくはこう答えるのではないだろうか?「それはみなさんの想像にお任せします。なんせ本書の『メインテーマは殺人』なのですから」

  • パトラッシュ さん

    「Yの悲劇」が繰り返し本格ミステリベストで上位を占めるのは読者に手がかりを提示する叙述が明快で微細な部分が推理に照合するなどで追随を許さないからだが、本書は物語の展開に無関係と思われていた描写すら意外な事実と結びつくなど、クイーンに劣らぬフェアプレイを徹底している。また現実と虚構に謎が重なるストーリー自体がトリックを形成しており、犯人の意外さはスレた読者すらうならせる。「カササギ殺人事件」で実力を十分に見せつけた著者だが、探偵役を含め過去を抱えたキャラクターの造形も巧みであり今年屈指の逸品と断言できよう。

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