アリバイ崩し承ります 実業之日本社文庫

大山誠一郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784408555485
ISBN 10 : 4408555487
フォーマット
出版社
発行年月
2019年11月
日本
追加情報
:
306p;16

内容詳細

美谷時計店には「時計修理承ります」とともに「アリバイ崩し承ります」という貼り紙がある。難事件に頭を悩ませる新米刑事はアリバイ崩しを依頼する。ストーカーと化した元夫のアリバイ、郵便ポストに投函された拳銃のアリバイ…7つの事件や謎を、店主の美谷時乃は解決できるのか!?「2019本格ミステリ・ベスト10」第1位の人気作、待望の文庫化!

【著者紹介】
大山誠一郎 : 1971年、埼玉県生まれ。京都大学推理小説研究会出身。2004年、『アルファベット・パズラーズ』でデビュー。2013年、『密室蒐集家』で第13回本格ミステリ大賞を受賞。『アリバイ崩し承ります』は「2019本格ミステリ・ベスト10」(原書房)で第1位(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ナルピーチ さん

    「アリバイ崩し承ります」そんな貼紙がしてある不思議な時計店。店の主はどことなく兎を思わせる女性店主“美谷時乃”そんなお店をある日訪れたのが捜査一課の新米刑事“僕”だった。貼紙を見た僕は半信半疑のまま時乃に事件のアリバイ崩しについて依頼をしてしまう。そこから始まる7話の物語。すべての話にアリバイに関するトリックが緻密に張られている。1話がそんなに長くないのに話の構成がとても巧くて関心させられた。時乃の名セリフ「時を戻す事が出来ました」も可愛いげがあるのに今聞くとあの芸人がイメージされちゃうのがちょい残念?!

  • utinopoti27 さん

    アリバイ偽装は時間を操るトリックだから、それを突き崩すのは時計屋こそが適職? そんなわけで、アリバイ崩しを看板に掲げるのは、美谷時計店の若き女店主・時乃。依頼者は、アリバイの壁に苦しむ新人刑事だ。何とも突飛な設定だが、本作に収録されている7つの事件に使われているのは、いずれも緻密に計算された高度なアリバイトリック。情景や心理描写などは一切削ぎ落し、ひたすらアリバイ崩しに特化したストーリーは、ある意味清々しささえ感じられる。2019本格ミステリ第1位、ドラマ化も実現するなど、実力は意外に侮れない作品なのかも

  • stobe1904 さん

    【アリバイ崩し短編集】アリバイ崩しをテーマとした短編7篇から構成されている。アリバイ崩しゆえに意外な犯人など大きなサプライズやヒネリはないが、著者ならではの抜群の切れ味はこの作品でも素晴らしい。迷うことなく次作も読むことに決定。次作が待ち遠しい作家の一人。★★★★★

  • bookkeeper さん

    ★★★☆☆ 初読。昔ながらの小さな時計屋「美谷時計店」が他所と違うのは、そこには「アリバイ崩し承ります」の貼紙があること。新米刑事の僕は今日も難事件を抱えて時計店を訪れる…。  遺体の胃の残留物・凶器の発見時刻・容疑者が事故に遭った時刻…様々な要因で成立したアリバイを妙齢の女性店主が解決する安楽椅子探偵ものの短編集。刑事と可愛い店主のロマンスも無く、謎の提示と解明のみ。ふんわりした雰囲気ながら中身はガチなミステリ。犯罪を行えた筈が無い、そんな不可能状況をほぼ即答で粉砕する論理のアクロバットが楽しめます。

  • 修一郎 さん

    ドラマ毎週楽しみに観てます。現実離れした可愛い時計屋さんの雰囲気が浜辺美波さんにぴったり。ドラマを観始めてから原作を読んだら一気読みでした。元は謎解きに特化した安楽椅子探偵モノであります。なので警察庁干され管理官安田顕さんもボケ役ジュニア成田凌さんも出てきません。ドラマのように現場に出向くことはなく,話を聞いたら即事件解決なんです。2019年ベスト本格ミステリ-だったんですねぇ。楽しく読みました。一番好きなのは「時計屋探偵とお祖父さんのアリバイ」だけれどもそれはAbemaTVの方でやるみたい。

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