家康、江戸を建てる 祥伝社文庫

門井慶喜

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784396344740
ISBN 10 : 4396344740
フォーマット
出版社
発行年月
2018年11月
日本
追加情報
:
488p;16

内容詳細

「北条家の関東二百四十万石を差し上げよう」天正十八年、落ちゆく小田原城を眺めつつ、関白豊臣秀吉は徳川家康に囁いた。その真意は、湿地ばかりが広がる土地と、豊穣な駿河、遠江、三河、甲斐、信濃との交換であった。家臣団が激怒する中、なぜか家康は要求を受け入れる―ピンチをチャンスに変えた究極の天下人の、日本史上最大のプロジェクトが始まった!

【著者紹介】
門井慶喜 : 1971年生まれ。同志社大学卒。2003年に「キッドナッパーズ」で第四二回オール讀物推理小説新人賞を受賞。15年『東京帝大叡古教授』が第一五三回、翌一六年『家康、江戸を建てる』が第一五五回直木賞候補に。同年『マジカル・ヒストリー・ツアー』で第六九回日本推理作家協会賞(評論その他の部門)を受賞。18年『銀河鉄道の父』で第一五八回直木賞を受賞する。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ミカママ さん

    時を遡り高二の冬、受験科目に世界史を捨てて日本史に逃げたわたくし。ひたすら年号と人物、その偉業を覚えこむ日々。そこには人物の「キャラクター」は存在しない。今作はその肉付けに大きく一役買ってくれた。お江戸は家康が移って来たときから既にお江戸だったわけじゃない。川の流れを変え、金貨を作り、石垣を作って天守閣を建てた、職人とエンジニアの物語。まともな地図も掘削機も、もちろんパソコンもない1600年代に、川の流れを変えよう、と思いついた先達には、尊敬の念しかない。モノを造る男たちは、いつの時代にも輝いている。

  • 三代目 びあだいまおう さん

    世界に冠たる大都市『TOKYO 』その礎であり当時世界一の人口を誇った『江戸』 なるほど戦国末期までの日本の中心は京都大阪!まさに西高東低。天下を手中にした秀吉は、家康に今の所領を捨て江戸に行けと命じる。当時かの土地は『だめな土地』『見捨てられた土地』。いわば秀吉による体のいい権力引き剥がしである!家康は受諾した!荒ぶる川の流れを変え貨幣経済を作り、水を整え街を創った!本書は家康の命を受け未曾有の街創りをした面々を描く。日本橋や銀座、井の頭や水道橋等地名の由来にも触れ、とても楽しい読書時間でした‼️🙇

  • 海猫 さん

    江戸という都市開発プロジェクトを全5話で各方面から描く、オムニバス。歴史時代小説にしては重みと格調の無さすぎる文章にちょっと面食らった。とはいえ読みにくいわけでもなく、各話のエピソードや切り口が興味深く、面白く読めた。タイトルのイメージに反して家康の出番は少ない。そのぶん、各話でそれぞれの職人たちが出てきて印象に残る行動言動を取る。どのプロジェクトも時代が時代なので何十年もかかったりもする。なのでなおさら何か事業に人生を賭けるということについても、思いを馳せてしまう一冊であった。

  • 小梅 さん

    面白かった! 新年、最初の読了に相応しい作品でした。 さて、読み終わってから観るために録画しておいたドラマを観ます。

  • サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥 さん

    もう手垢の付いた題材だと思った家康にこんな切り口があったとは。秀吉から関八州に移封された家康が選んだのは、小田原でも鎌倉でもなく江戸。何もない荒地に石を切り城を築き、川の流れを変え、貨幣を作り、水道を引き街を造り上げる職人達の壮大なプロジェクトX。家康の命を受け中には親子三代に渡る長大な事業を行う者もある。戦乱の世を治め当時世界最大の都市の基礎を築いた功績は大きい。ラスト、完成したばかりの純白の漆喰で塗られた江戸城の天守閣で語る家康と秀忠親子の対話シーンに持っていかれました。お見事!五つ星です。★★★★★

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