この30年の小説、ぜんぶ 読んでしゃべって社会が見えた 河出新書

高橋源一郎著

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309631455
ISBN 10 : 4309631452
フォーマット
出版社
発行年月
2021年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
360p;18

内容詳細

本読みのプロである、タカハシさんとサイトウさん。平成から令和までの約三十年間に刊行された本を通じて、日本社会の深層を読み解いていく、唯一無二、白熱の対談集!「ほんとうに社会のことが知りたいなら、小説を読むべきなのである」(タカハシさん)「小説にはまちがいなく時代の空気、言いかえれば「社会」が詰まっている」(サイトウさん)長い歳月をかけた対談の記録だからこそ見えてくる、思いもよらない読書案内。さあ、忖度なしの本の世界へようこそ!

目次 : 第1章 震災で小説が読めなくなった―ブック・オブ・ザ・イヤー2011/ 第2章 父よ、あなたはどこに消えた!―ブック・オブ・ザ・イヤー2012/ 第3章 近代文学が自信をなくしてる―ブック・オブ・ザ・イヤー2013/ 第4章 そしてみんな動物になった!?―ブック・オブ・ザ・イヤー2014/ 第5章 文学のOSが変わった―平成の小説を振り返る(2019)/ 第6章 コロナ禍がやってきた―令和の小説を読む(2021)

【著者紹介】
高橋源一郎著 : 1951年生まれ。81年『さようなら、ギャングたち』で群像新人賞長篇小説賞を受賞しデビュー。2002年『日本文学盛衰史』で伊藤整文学賞、12年『さよなら、クリストファー・ロビン』で谷崎潤一郎賞を受賞

斎藤美奈子 : 1956年生まれ。文芸評論家。1994年『妊娠小説』(ちくま文庫)でデビュー。2002年『文章読本さん江』(ちくま文庫)で第1回小林秀雄賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • アキ さん

    「読んでしゃべって社会が見えた」高橋源一郎と斉藤美奈子の年末にその年の小説を持ち寄って語り尽くす企画を編集したもの。2011年震災の年から、2012年父権の消失、2013年近代文学の自信喪失、2014年動物の暗喩まで雑誌の抜粋。特に面白かったのは、2019年平成の30年を振り返る「文学のOSが変わった」対談。小説は、その時代の「空気の缶詰」であり、小説を並べて論じるとまさに時代の傾向が表れている。2021年コロナ禍での小説はほぼ読んでいたので、身体性、SNS、海外で翻訳された小説のキーワードが理解できる。

  • へくとぱすかる さん

    ほぼ平成の全部をカバーして、全小説を論じようという試み。対談するお二人が、すごい読み手なので、楽しくかつ真剣かつ怒涛の勢いで読了させられました。膨大な冊数なのに自分が読んだ作品はその中のたった4冊(そのうち2冊は小説じゃないし…)。いかに自分が小説を読まないかがバレてしまった(まあ仕方ないです)。現代の小説の成立が、いかに困難か、古典名作が読まれないと嘆いていてもしょうがない。古典では今の状況にとうてい間に合わないのだから。かつての「読んだふり」のド嬢同然の自分にとって、最良のブックガイド。よ〜し読むぞ!

  • yumiha さん

    同居人の本を拝借。とても敵わない読書家の高橋源一郎&斎藤美奈子の対談集。二人が取り上げている本の中で既読は2割弱ほど。私と同じ見方やと思ったのは『abさんご』。でもほとんどは、私の気づかなかった深いところを読み取っておられた。また、未読の本や作家を実に魅力的に紹介されているので、読みたい本が増えてしまう💦たとえば『永山則夫…』(堀川惠子)は、『無知の涙』を読んだからもうエエわとパスしてたけれど、「スメルジャコフは自分」という一文にドキューン❤カラマーゾフ兄弟を盛り上げる脇役としか注目していなかった私…。

  • ぐうぐう さん

    小説家と評論家による選書からなる対談、という構成がいい。小説家にしか見えないことがあるように、評論家だから気付くことのできる発見があって、その相手の気付きに二人はとても素直に驚き、感動しているのがいい。何より、この二人はわかったフリをしないのがいいのだ。高橋「んーと、これね、おもしろかったんだよ。でも……」斎藤「何がおもしろいのかわからない!」高橋「そう」そのわからないけどおもしろい感覚を二人は喜んでいる。もちろん、ツッコんだ話もしている。いとうせいこう『想像ラジオ』を評価しつつ高橋は(つづく)

  • akihiko810/アカウント移行中 さん

    高橋源一郎と斉藤美奈子の年末にその年の小説を持ち寄って語り尽くす企画「ブックオブザイヤー」を編集したもの。印象度B+  「平成」の小説作品を世相と共に読み解く。2011年からなので、東日本大震災が文学に与えた影響から始まる。綿矢りさ「蹴りたい背中」を「文学のOSが変わった」と評し、村田紗耶香「コンビニ人間」を「もはや近代社会のOSがインストールされておらず、それが読者に好意的に受け止められている」と読み解く。普段、小説はめったに読まないので、「文学最先端」を知れて面白かった

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人物・団体紹介

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高橋源一郎著

1951・1・1〜。小説家、文芸評論家。広島県生まれ。灘中高校時代、詩・演劇に興味をもつ。横浜国立大学経済学部在学中、学生運動で逮捕され拘置所を体験。以後10年、肉体労働に従事。1981年、『さようなら、ギャングたち』が群像新人長篇小説賞優秀作に選ばれデビュー。吉本隆明に絶賛される。88年、『優雅で

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