ローレンス・ジョージ・ダレル

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アレクサンドリア四重奏 2 バルタザール

ローレンス・ジョージ・ダレル

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309623023
ISBN 10 : 4309623026
フォーマット
出版社
発行年月
2007年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20cm,317p

内容詳細

ジュスティーヌが本当に愛していたのは誰なのか。このアレクサンドリアの街に本当は何が起こったのか。暗い真実の裏側を覗くと…。謎が謎を呼ぶ第2部。20世紀文学の傑作、待望の全面改訳決定版。

【著者紹介】
ロレンス・ダレル : 1912〜1990。1912年、イギリス系植民者の息子としてインドに生まれる。11歳のとき、父の意向でイギリス本国に渡り、カンタベリーの寄宿学校に入学するが、学校の教育が性に合わず退学。個人教授を受けながらケンブリッジ大学の入学試験を試みて失敗する。その後、不動産屋で働いたりナイトクラブでピアノを弾いたりするが定職にはつかない。1935年23歳で、家族とともにギリシア領コルフ島に移住。数年間この島で暮らしてから外交官生活に入り、アテネ、カイロ、アレクサンドリア、ロードス島、コルドバ(アルゼンチン)、ベオグラードなどに滞在する。1938年、小説『黒い本』をパリにて発表。T・S・エリオットやヘンリー・ミラーに絶讃されて作家としての地位を確立する。1953年、キプロス島に住まいを移し、『ジュスティーヌ』の執筆を開始、1957年にはこの島のルポルタージュ『にがいレモン』でダフ・クーパー賞を受賞する。同年、南フランスに移住。ここを永住の地として創作活動に専念。詩集、紀行など多数

高松雄一 : 1929年、北海道室蘭市に生まれる。東京大学文学部卒業。イギリス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 榊原 香織 さん

    四重奏の2 同じ事件、人々が角度を変えて語られます。 アレクサンドリア、という街の重層性を表す意味もあるのか? でもトトは前作登場しなかったな。 下手な英語とフランス語を話し、言葉に詰まると訳の分からない単語を当てはめる。 なるほどこの手があったか。 ジュスティーヌ、はやっぱりサドからか?

  • NAO さん

    読後の印象は、『失われた時を求めて』の「逃げ去る女」でアルベルチーヌの秘められた言動が明らかになっていったときと似ている。アルベルチーヌの場合はある程度予想できたが、『バルタザール』と『ジュスティーヌ』では出来事は同じでもそれに至る理由、ジュスティーヌの感情が全く違い、不快感に近い驚きを感じた。だが、これが文学論だということなら、ぼくの視点から見たジュスティーヌの話とバルタザールから見たジュスティーヌの話があり、それが全く違ってもいいということか。非現実的な国際都市アレクサンドリアを舞台なら、なおのこと。

  • syaori さん

    前巻の「ぼく」(=ダーリー)の回想、彼の「真実」に友人バルタザールの「真実」が重ねられます。しかし、おかげで物語はひどく謎めいてきたよう。ネッシムの開く集会、謝肉祭の舞踏会での事件、前巻では語られなかった事実を前に新たな様相帯び始めているように思える物語のなかで、内気で野蛮なネッシムの弟ナルーズの恋に対する彼女の無邪気な残酷さが印象的でした。それにしてもネッシムの、ジュスティーヌの心の内は? 死んだカポディストリアは偽者だったのか? そしてパースウォーデンの死の理由は? 絡み合う様々な疑問を抱えて次巻へ。

  • 湖都 さん

    1巻は苦戦したが、2巻めは最初から面白かった。「ぼく」の書いた1巻を読んだ友人バルタザールがその原稿の間違っている点を教えてくれることにより、1巻で形作られた世界が崩壊し再構築される。バルタザールが情報通であること、もしくは「ぼく」が何も知らなすぎたことに対して驚く。そしてこの巻の最後の方でさりげなく「ぼく」の名前が明かされることで、自分の方がより何も知らないことを突きつけられた。結構なストーカーだが、ネッシムの弟のナルーズも興味深い。早く3巻読みたいなー

  • パブロ さん

    前作の内容が全否定! まさか芥川龍之介『藪の中』を長編でやろうとしているの? 前作でジュスティーヌと関係を自己憐憫的に書き記した「ぼく」。だがそれを読んだ友人・バルタザールは言う。「彼女が本当に愛したのはお前ではない。行間を読め」と。そして再構築される物語は混迷を増しながら読者を謎の街・アレクサンドリアへと導いていく。しかし、これも「ぼく」の中の想像なので、すべての真実はまだ「藪の中」。それにしても、魅力的な箴言がページをめくるたびに現れ、独白、手紙、日記、あらゆる言葉の魔力で私を包む。これは快感です。

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