マリオ・バルガス=リョサ

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楽園への道 河出文庫

マリオ・バルガス=リョサ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309464411
ISBN 10 : 4309464416
フォーマット
出版社
発行年月
2017年05月
日本
追加情報
:
648p;15

内容詳細

女性は人類に入らないとされていた十九世紀半ばのヨーロッパで、虐げられた女性と労働者の連帯を求めて闘った革命家フローラ・トリスタン。芸術の再生を夢見て、家庭を捨てヨーロッパを捨ててひとり逆境に身をおいた。フローラの孫ゴーギャン。自由への道を求めつづけた二人の反逆者の波瀾の生涯を、異なる時空をみごとにつなぎながら壮大な物語として描いたノーベル賞作家の傑作。

【著者紹介】
マリオ・バルガス=リョサ : 1936年、ペルー生まれ。ラテンアメリカ文学を代表する作家。2010年、ノーベル文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • つねじろう さん

    いやあ凄い、凄い二人です。フローラ・トリスタンと孫のポール・ゴーギャン。一方は社会活動家で片方は画家です。でもこの二人の生き様は真の格闘家であると言っても間違いありません。徹底して理想を追い求める二人の半生をリョサの目で交互に語って行きます。行きつ戻りつ時間を無視したような語りに戸惑ったりもしますがすぐにその独特のリズムと世界観の虜になってしまいます。そうこの物語は楽園の話ではなくタイトル通りの向かう道の話です。でその楽園の場所が分かった時深い深い感動がやって来ます。別嬪で男前のフローラにぞっこんです。

  • えりか さん

    楽園への道は険しい。素晴らしかった。強い信念の元に自分と世間と闘いながら楽園を追い求め続けた、フローラとゴーギャン。二人が求めていた楽園の姿は違うかもしれないけれど、その道を歩んでいく逞しい精神や強迫観念ともいえるような一途さ、自己中心的とも思われかねないひたむきで真っ直ぐな姿は重なるものがある。何かを成そうとする時、今持っているものを全て捨てることができるか、自分の信念に最期まで忠実でいられるか、不安や不満を言っている時間はない。前を向く。それしかない。勇気をもらった。しばらく感動から抜けられなかった。

  • 翔亀 さん

    【タヒチ5】ゴーギャンとその祖母フローラ・トリスタンの生涯を描いた歴史小説。ゴーギャンの伝記と読み比べたが、歴史的事実に忠実のようだ。一方フローラの方は、私は知らなかったが「共産党宣言」の数年前に<万国の労働者よ、団結せよ!>と、しかも労働者に加えて女性解放を訴えた社会主義運動家として著名なようだ(彼女の著作は何冊も翻訳されている)。フローラの方も事実に忠実なのだろう。いずれも先駆的かつ壮絶な人生、今後二度と現れない人物だろう■なぜバルガス=リョサがこれを書いたのか不思議だったが、二人ともペルーに縁が↓

  • さっとる◎ さん

    幾日の昼と夜を彼らとともに過ごしただろう。労働者も女性も「人」じゃなかった時代にその権利を叫んだフローラ。文明に背を向け原始の本能と芸術がない交ぜの失われた土地を求めたゴーギャン。「当たり前」に逆らう向かい風の日々だったね。たくさんの人がおまえたちの生き方に眉をひそめたしあからさまに嫌な顔をした。理解を得られることのほうが稀だったね。それでも探さなければいけなかったんだろう?辿り着いたと思っても楽園はまた次の角。そんなもの本当にあったのかな?でもひたすらにそれを求め続けたおまえたちを私は嫌いになれないよ。

  • 市太郎 さん

    再読。コケとフローラの楽園への道は境目を取っ払う事から始まる。あるいはそうなれと願うことから。特に男ー女の区別を無くすこと。彼らの楽園を探す旅は、それに終始していたようにも思えた。男女間の隔たりが無くなることはすなわち人間同士の偏見が無くなることかもしれない。役割が曖昧になることかもしれない。皮肉なことに彼らは誰よりも異性を憎み社会を避け続けた人間たちだった。そんな彼らの楽園は、僕たちが初めて見る光景だとは決して言えないものなのだろうね。この「楽園への道」を紹介してくださった読友さんには永遠の感謝を!

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