ミシェル・ウエルベック

人物・団体ページへ

服従 河出文庫

ミシェル・ウエルベック

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309464404
ISBN 10 : 4309464408
フォーマット
出版社
発行年月
2017年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
大塚桃 ,  
追加情報
:
324p;15

内容詳細

2022年フランス大統領選で同時多発テロ発生。極右国民戦線のマリーヌ・ルペンと、穏健イスラーム政党党首が決選投票に挑む。世界の激動を予言したベストセラー。解説=佐藤優

【著者紹介】
ミシェル・ウエルベック : 1958年フランス生まれ。1998年長篇『素粒子』がベストセラーとなり、世界各国で翻訳、映画化される。現代社会における自由の幻想への痛烈な批判と、欲望と現実の間で引き裂かれる人間の矛盾を真正面から描きつづける現代ヨーロッパを代表する作家

大塚桃 : 現代フランス文学の翻訳家。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ヴェネツィア さん

    2022年のフランスを舞台にした近未来小説。ル・ペンの国民戦線とベン・アッベス率いるイスラーム同胞党による、フランスを2分する大統領選挙戦が繰り広げられる。この究極の選択自体が、かつてのフランスにはなかったことだが、もはやけっしてあり得ないことではなくなりつつあるのだろう。それほどにEUの危機は深いということか。主人公は、ユイスマンスの権威であり、パリ第3大学教授であり小説の語り手である「ぼく」(フランソワ)。脆弱なインテリである彼が最終的に選ぶのが「服従」であった。極めて整合性の高いイスラームの体系に⇒

  • nobi さん

    あり得ても今すぐではない近未来の話、ではない。この変貌が数年の内に起きてもおかしくないという現実感。街の風景は同じようでも微妙にただ決定的に変わっていることに気付く衝撃。皮膚感覚、エロスの感覚、一方で合理的に見える説明。その状況を語る「ぼく」に私は同化していく。現代ヨーロッパの閉塞感を打破するのは少なともキリスト教ではなかった。がその代わりは他の宗教か?殆ど宗教勧誘と見紛う最終章だけれど最後の一節の時制だけは未来形。そこに作家の疑問符を見る。波瀾の中、ユイスマンスあるいは人間の本質に開眼する契機があった。

  • マエダ さん

    2022年フランス大統領選においてイスラーム政権が誕生するというのが本書の大筋。反イスラーム感情の強いフランスでは衝撃作であったというが日本も他人ごとではない。激動の政治を象徴するようなとてもお勧めの一冊。今までのなにげない日常までも変わってしまう政治への戸惑いは計り知れない。

  • 『よ♪』 さん

    2022年のフランス大統領選にてイスラム政権が成立。大学で教鞭をとるインテリが動乱の中、流れに逆らえず、次第に傾倒し、染まり、改宗する。"あの"シャルリー・エブド襲撃事件と必ずセットで語られる本作。話題性充分。しかしながらエンタメ性が低く(感じる作風で)、万人向けではない。その反面、極右政党の台頭と対抗すべく共闘するマイナー政党、決選投票制度、ムスリムへのヘイトといった仏国の背景、そしてイスラムとイスラエルとの関係、それらを理解した上で読むとそのリアリティに驚く。『もしかしたら本当に起こり得るかも』と…。

  • SOHSA さん

    《図書館本》イスラーム繋がりからかねてから読みたかった1冊。2022年のフランスを描いた近未来小説。EUの抱える問題、ヨーロッパの疲弊、極右政党とイスラーム政党の選択、どれをとっても妙にリアルで実際には起こりえないかもしれないが起こるのではないかと感じさせる迫力がある。しかし本質はおそらく政権交代ではなく旧来思想とアイデンティティの脆さということだろう。日本が敗戦後、鮮やかに思想転換したことをみても昨日までの常識は明日の非常識となる可能性は十分にあり得る。人の歴史はまだ浅く儚い。さて次は「さかしま」へ。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

ミシェル・ウエルベックに関連するトピックス

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品