アントナン・アルトー

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ヘリオガバルス あるいは戴冠せるアナーキスト 河出文庫

アントナン・アルトー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309464312
ISBN 10 : 4309464319
フォーマット
出版社
発行年月
2016年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
235p;15

内容詳細

未来を震撼させる巨星アルトーのテクスト群に「比類なき仕方で君臨する」(ドゥルーズ)名著『ヘリオガバルス』を第一人者が新訳。十四歳で即位して十八歳で惨殺されたローマ少年皇帝の運命に究極のアナーキーを見出し、血塗られた歴史の深部に非有機的生命=「器官なき身体」の輝きを開示する稀代の奇書にして傑作が新たな訳文によってよみがえる。

目次 : 第1章 精液の揺り籠/ 第2章 諸原理の戦争/ 第3章 アナーキー/ 補遺

【著者紹介】
アントナン・アルトー : 1896‐1948。「思考の不可能性」を思考するフランスの詩人。「残酷劇」を提唱する演劇人。西洋からの脱却を試みて、後年、精神病院に監禁される。激烈な生涯と『演劇とその分身』、『ヘリオガバルス』等の著書によって巨大な影響を与え続けている

鈴木創士 : 1954年生まれ。『アルトー後期集成』(全3巻)を宇野邦一とともに監修(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 青蓮 さん

    14歳で即位し、18歳で惨殺されたローマ少年皇帝・ヘリオガバルス。淫らな暴君として名高い彼の伝記的な内容かと思えば、そうではなく、詩的とも哲学ともとれる難物なものでした。1度読んだだけではなかなか理解が及ばないので、また折を見て再読したいです。最近はパラパラとシュルレアリスムに関する本を読んでいたので、アルトーもかつてはシュルレアリスム運動に参加していた人物と知って、そんなちょっとした偶然が楽しかったです。

  • HANA さん

    ううむ、難解。ヘリオガバルス自体は渋澤龍彦の紹介等でその奇矯さは知っていたものの、本書を伝記と思って読んだのが大間違い。詩であり哲学的であり神秘思想であり、皇帝に仮託して描かれた著者自身の思想表明といったものであった。読んでいて何となく感じる下賤なものが上天の清らかさを得るっていうのは、フランスに多いのかなあ。サドとかジュネと同じような感じを受けたのだけれども。あとこの時期のローマ帝国に暗いため、背景にわからない部分が多く余計に手古摺る。著者自身の思想にしてもついていけない部分もあるし、うんやはり難解。

  • マリリン さん

    感じたことを言葉で表現するのが難解な作品なのに引力と魅力を感じた。第一章のタイトルにも、ヘリオガバルスの死骸のシーンから始まることにも意表を突かれた。読後感は『夜のみだらな鳥』に近いものの哲学的要素も感じ『オイディプス王』や『神統記』を想わせる。14歳で即位し18歳で惨殺された、男色信仰・不遜な絶対自由主義者である戴冠せるアナ―キストの奇異な生涯。各章のタイトルは〈精液の揺り籠〉〈諸原理の戦争〉〈アナーキー〉。読み解けたとか理解できたという感はないものの『神経の秤・冥府の臍』も俄然読みたくなった。

  • 耳クソ さん

    たとえば「男なのに男が好き」や「王なのにアナーキスト」という言い回しの「なのに」の部分を苦々しく思うわれわれが学ぶべきは、「なのに」を除去する正義の法学ではなく、「なのに」の身体性を内側から食いやぶり抉り出す闘争の詩学なのである。ところで、二十世紀における最も偉大な革命家の一人であり、最悪の大量死を齎した独裁者の一人である彼もまたこの著者と同じようなことを言っていた気がするのだが、私はまだ彼のことをよく知らない。

  • 橘 さん

    ライチ光クラブで気になっていたローマ皇帝エラガバルス。多分、この人だよね…と手にしました。読みやすい文章で面白かったです。ちょっと大学時代の史料を読んでいる気分になりましたが、こちらには知識を得るだけじゃない文章の面白さがありました。でも、もっとヘリオガバルス自身の描写があるとよかったな、と思いました。あの頃のローマ帝国の混沌さは伝わりました。

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アントナン・アルトー

1896年9月4日、父アントワーヌ=ロワと母ユーフラジー・ナルパスの長子として生まれる。5歳のとき、脳脊髄膜炎を患い一命をとりとめる。1921年、俳優としてデビュー。1924年、ジャック・リヴィエールとの往復書簡発表。シュルレアリスム・グループに参加。27年に離脱。1932年、「残酷の演劇宣言」。3

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