山猫 河出文庫

ランペドゥーサ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309462493
ISBN 10 : 4309462499
フォーマット
出版社
発行年月
2004年10月
日本
追加情報
:
15cm,415p
15cm,415p
15cm,415p

商品説明

巨匠ヴィスコンティが映画化してカンヌ映画祭グランプリ受賞した原作。今回、リマスター完全修復版の劇場公開に伴い、改訂新装出版する。シチリアの名門貴族が終焉を迎える悲哀と没落の美を描いた名作。

内容詳細

時は十九世紀、イタリア統一戦争のさなか。新しい国のあり方に充分な理解を抱きつつも、崩れゆく旧体制に殉じようとするシチリアの一貴族、サリーナ公ドン・ファブリツィオの物語。貴族社会の没落、若者の奔放な生、自らに迫りつつある死に直面して、彼は何を思ったのか。―一九五八年、イタリアで出版され、世界的なベストセラーとなり、映画化された名作。

【著者紹介】
ジュゼッペ・トマージディ・ランペドゥーサ : 1896‐1957年。イタリア・シチリア島で最も由緒ある貴族の家に生まれる。法律を学びながら、ダンテ、シェイクスピア、スタンダール、プルーストなどの文学に親しむ。晩年になって初めて筆を執り、『山猫』を書き上げたが、出版は死の翌年の58年となった。他にスタンダールについてのエッセイなどがある

佐藤朔 : 1905‐96年。慶応大学卒。仏文学者、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • NAO さん

    ガリバルデイのイタリア統一の際に時代の流れに組することを拒み、自ら何も行動を起こすことなく没落していった貴族の生き様は、祖父がモデルらしいが、著者の生き方そのものでもあったようだ。滅びの美学というものは確かにあるかもしれないが、上院議員への要請も断ってしまいあえて一族が滅びる道を取る頭首の気持ちが、はっきり言ってよく分からない。自分の矜持だけを考えて家族の未来を考えないのは頭首として失格なのではと思ってしまうあたりが、貴族と庶民の差なのだろうか。

  • きゃれら さん

    最近BSで映画が放送され、昔から知ってたけどちゃんと観たのは初めてで、いいなあと思っていたら、映画のパンフレットのような表紙の文庫本を図書館で見つけ、即借りました。映画でバートランカスターの滅びと哀愁の演技に感じ入ってたんですが、小説もそのまま。映画にはない死の場面は、思わず自分が死ぬ時は?と想像してしまいました。映画も小説も一級品。

  • ゆうちゃん さん

    珍しいとされるイタリア文学の中でも、パルマの貴族が書いた私小説ながら名作と評価できる山猫。メタファーがイタリアの伊達男的でさりげないながら深く、エスプレッソのビターな味が癖になる。

  • gorgeanalogue さん

    ああ面白かった。小説を読むのは久しぶりということもあり、最初はくだくだしいとも思える修辞に馴染めなかったが、もうすぐ最終上映だという、映画の記憶(ドロンとカルディナーレの美しさ)に助けられながらも、それとも味わいを異にした、独特の陰鬱さにすっかり引き込まれた。

  • にかの さん

    この物語自体の感想は岩波文庫版を読んだ際に書いたのでここでは文体等についてふれることにします。個人的には岩波文庫版の方が好みでした。河出文庫版についてはやや読みにくいところがありました。また、翻訳の違いも随所に現れており、話の自然さでいうと岩波文庫版の方に分があるのではないかと思われます。とはいえこれについては個人の好みの差がありますので一概にこれがいいあれがいいとは言えません。この本を読み終わった方も、岩波文庫版も読んでみて、比べてみるとおもしろいと思います。

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