ジョルジュ・バタイユ

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眼球譚 河出文庫

ジョルジュ・バタイユ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309462271
ISBN 10 : 4309462278
フォーマット
出版社
発行年月
2003年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
15cm,170p

内容詳細

一九二八年にオーシュ卿という匿名で地下出版されたバタイユの最初の小説。本書は、著者が後に新版として改稿したものと比べて全篇にわたって夥しい異同がある。サド以来の傑作と言われるエロティシズム文学として、「球体幻想」を主軸に描き上げた衝撃作であり、二十世紀の文学史上、最も重要な異端文学のひとつとして評価され続けている。

【著者紹介】
ジョルジュ・バタイユ : 1897‐1962年。フランスの作家、思想家。古文書学校を卒業後、国立図書館などに務める。「ドキュマン」誌や「クリティーク」誌で思想運動を展開しながら、『無神学大全』三部作や『呪われた部分』『エロチシズム』など多くの著書によって西欧思想を根本的に問い直し、二十世紀の最重要思想家の一人と評される

生田耕作 : 1924‐94年。京大文学部卒。京大名誉教授、フランス文学者。ブルトンやバタイユ、セリーヌやマンディアルグなど「異端」の文学を精力的に翻訳・紹介する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 新地学@児童書病発動中 さん

    これまで読んだ本の中で、最もグロテスクな内容を持っていた。主人公と恋人のシモーヌが、性的なタブーに次々と挑戦していくのがメインのプロット。キリスト教を冒涜するような場面が出てくるので、熱心な信者だったら、激怒するかもしれない。表面上はキリスト教を嘲笑しているように見えるのが、もしかするとバタイユは、深い信仰心を持っていたのかもしれない。深い憎しみは深い愛情と紙一重だからだ。目のイメージの使い方が巧いと思う。卵と目と睾丸という無関係に思われるものを組み合わせが、いかにもシュルレアリスムだ。

  • 青蓮 さん

    再読。過激な性的描写や繰り返し描かれる排泄行為、グロテスクな残酷行為ばかりに目がいってしまい、なかなか本質まで辿り着かない。玉子は生命の象徴、睾丸は生殖行為を意味し、眼球は本書の解説によれば「道徳的意識の一つの象徴、抑圧のイメージ」だと言うが、私個人としては眼球は見る/見られるという視線のエロティシズムも存分に含んでいるように思う。女陰に埋め込まれた眼球は何かの秘密結社のシンボルマークにも見える気がする。淫水と血と糞尿に塗れた姿は人間の本能的姿、誰もが皮一枚剥げば皆同じ、そんなふうに見える。

  • 青蓮 さん

    再読です。過激な性的描写や内容に目を奪われがちで、彼が何を言いたかったのか、読み取るのが難しい。性的快楽と排泄行為、性と生と死は不可分にあるところで結び付いている。(だからスカ〇ロというジャンルがあるんだと思うんだけど)他の方の感想でフロイトの「精神分析入門」が予備知識として本書を読み解くのに役立ったそうなので、今度は「精神分析入門」を読んでから、また再読したいと思います。

  • YM さん

    深い事は分らないので感じたままに。目を背けたくなるようなエログロの連続。これがほんとのむき出し!個人的な快楽のために理性、タブーを取っ払い、行き着く先には何があるのか。あれしかない…。こういった思想の本は何冊か読んだことあるけれど、本書は快楽に向かう多彩な行為、神秘的な表現の数々、ラストの凄まじさなど、他と一線を画しているように感じた。個人的にはたまにちょっとタブーを犯すくらいがいいのではと思いながら、自分はしっかり秩序の中にいて、心地いいと感じていることに気づきます。でも破ったらどんな感じなんかなぁ…。

  • Aster さん

    第二部と解説があってこその眼球譚である。振り切って悪辣なものではなく、あくまでバタイユの言いたいことをまとめようという気持ちが伺える。バタイユは小説より評論家の方が向いている気がする。他の著作も読んでみたい。そもそもこれだけではバタイユを分かったとは到底言えない。

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