ジョルジュ・シムノン

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メグレと首無し死体 河出文庫

ジョルジュ・シムノン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309461991
ISBN 10 : 4309461999
フォーマット
出版社
発行年月
2000年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
237p;15

内容詳細

サン・マルタン運河から男のバラバラ死体があがった。例によって首だけは見つからないので身許は確認できないが、鑑識の結果、年齢は五十すぎ、長時間立ったまま過ごす職業で、湿った地下室に出入りし、ぶどう酒を扱う者と推定された。メグレは、その日たまたま立ち寄った居酒屋のことを思い出していた。そしてその店の、痩せた褐色の髪の女主人の姿を…。

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ネコベス さん

    パリの運河から男の片腕が発見された。メグレ警視が川底を探索させると脚や胴体が発見されるが首だけは見つからない。死体の爪や足の形から被害者は居酒屋勤めだと推察したメグレは偶然入った現場付近の居酒屋の女主人の極端に不愛想な態度に興味をひかれる。ミステリとしては偶然頼みが過ぎてダメな部分が目に付くが、女主人アリーヌの秘められた過去をストーリーの中心に置いて、猟奇的な首なし事件よりも謎めいた人物アリーヌの人生の浮沈をしっとりとした筆致で描いている。

  • bapaksejahtera さん

    パリ中央部、警視庁に近い運河の河岸で、伝馬船が切断された死体の一部を引掛ける。結局頭部だけ見つからず、捜査は難航する。捜査の過程で近くの居酒屋の亭主の失踪が判明。特異な性格を示す亭主の妻、その愛人達が捜査線上に浮かび、読者もメグレも事件の成立ちを想像する事となる。本作ではメグレの天敵コメリオ予審判事が登場。融通の効かぬ硬直した階級観の持ち主に事件解決の花を持たせる結末になるのだが、本裁判では温情の判決のある事を期待して良いのだろう。仏国の夫婦財産の仕組みの一端が理解されたが、さて代襲相続もあるのだろうか。

  • 冬峰 さん

    冒頭に二人の兄弟が出てきて、しかも彼らは双子の姉妹と結婚している、という記述が出てきた。なのでてっきり4人のうち誰かが殺されてもう一方は行方不明になって被害者がどっちなのかわからないって話かと思った。全然違った。今回は居酒屋の若くもない女が興味の対象になるが、かなりわかりにくい人物。最終的には愛人も含めかなり理解できるようになるが…事件解決後、あの人はどうやって生きていくんだろうか。

  • Iwata Kentaro さん

    本書を最初に読んだのはたぶん小学生の時。父がとっていたリーダーズダイジェストの付録がミステリー集だったのだ、記憶はぼんやりだが。たしかフレミングとかハメットとかチャンドラーとか渋めの作品が並んでいてそのひとつが本作だったと思う。当時、これをどう考えたかは覚えていないが、メグレものをその後集めて読まなかったのを考えるとあまり感動しなかったのだろう。シムノンの作品は疲れて寂しくてネガティブな中年オヤジが読む本だと思う。小学生が読むものではない。傑作です。ようやく僕もメグレを楽しめるくたびれたオヤジになったのだ

  • ありさと さん

    ワイダニット。シムノンの書く、というかメグレの見る犯人の描かれかたはとても肌に馴染む。

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ジョルジュ・シムノン

1903年、ベルギー、リエージュ生まれ。サン・ルイ中等学校を中退後、転職を繰り返し、『リエージュ新聞』の記者となる。1921年に処女作“Au Pont des Arches”をジョルジュ・シム名義で発表。パリへ移住後、幾つものペンネームを使い分けながら数多くの小説を執筆。“メグレ警視”シリーズは絶大

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