婆沙羅/室町少年倶楽部 山田風太郎傑作選 室町篇 河出文庫

山田風太郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309417707
ISBN 10 : 4309417701
フォーマット
出版社
発行年月
2020年10月
日本
追加情報
:
464p;15

内容詳細

南北朝動乱の熾烈な権力闘争を、破天荒に縦横無尽に生き抜いた妖人・佐々木道誉の一代記「婆沙羅」をはじめ、クジ引き将軍足利義教と赤松満祐がたどった数奇な運命「室町の大予言」、無邪気な子供時代から奇々怪々な変貌を遂げる将軍足利義政らを描く「室町少年倶楽部」を収録。綺羅と狂気の風太郎流室町伝奇集!

【著者紹介】
山田風太郎 : 1922年兵庫県生まれ。東京医科大学卒。49年「眼中の悪魔」「虚像淫楽」で第2回探偵作家クラブ賞を受賞。63年から刊行された「山田風太郎忍法全集」がベストセラーとなり忍法帖ブームをまきおこした。2001年7月28日逝去。10年にはその名を冠した山田風太郎賞が創設された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • geshi さん

    『婆沙羅』南北朝時代の敵味方が混沌としている中、強烈な歴史上の人物たちの中で掴み所なく奔放に生き残る佐々木道誉の魔人っぷりを楽しんで描いているのが伝わる。『室町の大予言』籤引き将軍と揶揄される足利義教のイメージ反転させて恐怖の将軍とするキャラクター造形のうまさ。戦国時代との鏡合わせを匂わせる時代を超えた強みが山風。『室町少年倶楽部』少年時代の足利義政と赤松満祐の関係が尊いだけに、後に権力と女に振り回され変わらざるを得なくなっていくのが切ない。正気と狂気が簡単にひっくり返る戦国の世の幕開けで締める構成の妙。

  • サケ太 さん

    最高の物語。かつてと違い虚と実を見分けられるも吸引力は抜群。人間界の魔棺を開けて出てきた魔人ども。その中を、大胆に刀の刃渡りを行うかのように生き抜く、佐々木道誉。奔放に生きる彼の哲学とそれ故に逝き様を描く『婆沙羅』。籤引きという前例の無い儀式から生まれた将軍足利義教。彼の運命を決めた予言書と後世の奇妙な一致を描く『室町の大予言』。幼くして将軍となった足利義政。彼を取り巻く幼い頃の人物たち。純真だった彼らが環境や時勢の変化によって徐々に変貌していく姿を文体まで変えて描く『室町少年倶楽部』。どれも破格の面白さ

  • aisu さん

    全く予備知識無く読み始めたが、面白かった。佐々木道誉の一代記「婆沙羅」では鎌倉末期から室町幕府〜三代目義満まで、「室町の大予言」くじで選ばれた第六代将軍義教(部下に殺害される)、「室町少年倶楽部」第八代将軍義政、ゆうきまさみのマンガ「新九郎奔る」の時代で、新九郎などマンガでおなじみの人たちが出てきた。応仁の乱の幕開けで終わる。この頃の歴史は良く知らない&ややこしい、が、文で読んでるだけでも情景が目に浮かぶようで、またマンガと関係ない時代&人も「キャラが立ってて」わかりやすく、興味深く読めました。

  • 河内 タッキー さん

    読めずにいた「室町少年倶楽部」を読むことができた。ただ作者の未読作品だから、という理由だったのだが、読んでみれば内容は意味深く、面白い。足利義政の時代の話。作者は「人がいかに変わるものか」をテーマにしたとのこと。周囲の人物がその時の利益のために簡単に変心する。読んでいて怖いくらいだ。そんな中、義政がむしろ一番マトモだった。最後の場面はしんみりする。再読した「婆沙羅」も面白かったが、本作もよかった。室町時代というのはどうもとっつきにくい。それは人間関係と、人心の複雑さが現代人に理解しがたいからなのだろう。

  • mahiro さん

    南北朝の動乱の波を乗り切り、足利三代に仕えた佐々木道誉の婆娑羅な生涯と、プレ本能寺?とも思える嘉吉の乱、花の館で仲よく蹴鞠をしていた三春丸(義政)富子姫、義尋の3人の童子が成長して引き起こす応仁の乱など室町幕府の話が3編、風太郎流ダイナミックに奇想天外お約束の妖しいエロスも含めて描かれている。まともな人が一人もいない面白さ、いっそカラッとした読後感だった。

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人物・団体紹介

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山田風太郎

大正11年(1922年)、兵庫県に生まれる。父母ともに代々医者の家系で本人も東京医科大学を卒業。昭和23年(1948年)『眼中の悪魔』で第二回探偵作家クラブ賞を受賞。昭和33年(1958年)に発表した『甲賀忍法帖』を皮切りに忍法帖もので流行作家となる。伝奇小説、推理小説、時代小説など多種多様な小説を

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