感傷的な午後の珈琲 河出文庫

小池真理子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309417158
ISBN 10 : 4309417159
フォーマット
出版社
発行年月
2019年11月
日本
追加情報
:
240p;16

内容詳細

恋のときめき、愛おしい人たちとの別れ、書くことの神秘―。過ぎ去った「時間」が鮮やかに甦り、記憶の情景が永遠の時を刻む。日々の暮らしを愛で、喜びと哀しみに身をゆだねながら、人は生きていく。軽井沢の日常から見つめた、生と性、そして死の壮大な営み。芳醇な香り漂う極上のエッセイ。文庫版書き下ろし「時間」収録。

目次 : 1 生と性、そして死について(ふいに秋が/ 生と死の営み ほか)/ 2 書くことの神秘(書くことの神秘/ 始まりの一冊『知的悪女のすすめ』 ほか)/ 3 作ること、食べること(おめでたい人間/ 手料理の効果 ほか)/ 4 愛しい生き物たち(昭和の犬猫/ ぬくもり ほか)/ 5 私のハロー・グッドバイ(父の遺品―『沈黙のひと』が生まれるまで/ 少女のように ほか)

【著者紹介】
小池真理子 : 1952年、東京生まれ。成蹊大学文学部卒業。89年「妻の女友達」で日本推理作家協会賞、96年『恋』で直木賞、98年『欲望』で島清恋愛文学賞、2006年『虹の彼方』で柴田錬三郎賞、12年『無花果の森』で芸術選奨文部科学大臣賞、13年『沈黙のひと』で吉川英治文学賞を受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • じいじ さん

    小池真理子27冊目で、初めてのエッセイです。事前の期待をはるかに超えて面白かった。小池流の「小説の読み方」には3つあるそうです。小説の読み方には、常々正解はないと思っていますが、これからの「読書」に取り入れることにしたい。著者の実父をモデルにした『沈黙のひと』を書いた背景、経緯が詳しく書かれていて引き込まれた。これは小池小説のマイべト2なのだが、読み直したくなり文庫を積みました。このエッセイで、これまで小説から得ていた小池さんのイメージに新たな面が覗けました。未読の小池作品をピッチを上げていきたい。

  • 佐島楓 さん

    小池さんは、お書きになる文章に魅力がある。流れる水のような感触でありながら、血の熱さと肉の確かさも在り、抒情的でもある。その文章と表現力を、思う存分味わえるエッセイ集が本書。お父様との別れ、震災、軽井沢での日々と、穏やかでときおり苦悩も混じる生活が書かれる。女性として年齢を重ねるのが少し恐怖ではなくなったように感じられ、そして私は小池さんのおっしゃる良い読み手たり得るか考えた。

  • もりくに さん

    昨年の一月に夫の作家・藤田宣永さんを亡くした小池真理子さんは、六月からエッセイを書きだした。タイトルは「月夜の森の梟」。当然、夫の思い出がいろいろ語られ、彼女の再生の記録でもある。そこで、2017年に出版された本書を読んでみた。約十年にわたって書かれたあれこれが、五つのパートに分けられている。彼女は心ならずも、「知的悪女のすすめ」といういささか扇情的なタイトルでデビューすることになった。編集者としての企画を出版社に持ち回った際、「あなたが書けばいい」と言われ、出版。ただ、タイトルで大いに誤解された。→

  • ann さん

    先日読んだ作者の作品の舞台が軽井沢で、土地の描写がとても素敵だったのだけど、やはり軽井沢に在住だった。生み出した作品のエピソードなども紹介されておられて、エッセイを読みながらスマホ片手に電車の中でポチポチしてしまったくらい興味が尽きない。そんな読者ファンの心情をも手玉に取るような、さすが大御所のエッセイ、というよりも随筆。

  • KEI さん

    初めて読んだ著者のエッセイ。5部で構成されている。「T」生と性、そして死について。「U」書くことの神秘 「V」作ること、食べること「W」愛おしい生き物たち 「X」私のハロー・グッドバイ。このエッセイの中に私が知らなかった著者の姿が浮かび上がって来た。特に「沈黙の人」を書いた経過なども明らかになり再読したくなった。タイトルにもある様に永遠の「時」に流され身を委ね愛し、書く、人との別れを、ある意味、感傷的に書いた作品だった。とても共感して読めた。教えて下さった読友さんに感謝。

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