復員殺人事件 河出文庫

坂口安吾

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309417028
ISBN 10 : 4309417027
フォーマット
出版社
発行年月
2019年08月
日本
追加情報
:
312p;15

内容詳細

昭和二十二年、倉田家に異様な復員兵が帰還した。その翌晩、殺人事件が。五年前の轢死事件との関連は? その後の殺人事件は? 名匠・高木彬光が書き継いだ、『不連続殺人事件』に匹敵する推理長篇。


坂口 安吾 (サカグチ アンゴ)
1906年、新潟生まれ。評論家、小説家。おもな著作に『風博士』『堕落論』『白痴』など。1955年没

【著者紹介】
坂口安吾 : 作家。1906年、新潟市生まれ。東洋大学印度哲学科卒。「風博士」「黒谷村」でデビュー。戦後、「堕落論」「白痴」などを発表、無頼派・新生日本の旗手として活躍。代表作に、「桜の森の満開の下」「不連続殺人事件」(第2回探偵作家クラブ賞)、「信長」「安吾巷談」など多数。1955年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • sashi_mono さん

    諸事情で未完成のままになっていた安吾の探偵小説を、高木彬光が書き継いで完成させた「巨勢博士シリーズ」の第二弾。前半に比べると後半の尻すぼみ感は否めないが、小説の構想を高木氏が端から練ったわけではないので致し方ないところ。気になったのは作中で重要な役割を果たす「手形」の存在。そもそも登場人物が手形を準備する動機の必然性がとぼしいように感じられたのたが・・・。

  • Wan-Nyans さん

    ★★★☆無頼派作家・坂口安吾の未完成原稿に、推理界の巨匠である高木彬光氏が書き足して完成させた長編推理。時代は終戦間もない昭和22年だが、元原稿も古臭くないし、カタカナを多用して読みやすい。書き足された「続編」も文体をマネテ書いた高木氏の苦労が読み取れるし、安吾の意図をアルイミ無視して創作された部分も自分としては楽しめた。ただ、偉大な坂口安吾の完コピはゼッタイにムリだし、読んでいて違和感が無いとは言えないが、セイイッパイの努力は認めたい。安吾の頭にあった本当のケツマツを知ることは叶わないのだから(^^)

  • 宗次郎 さん

    坂口安吾と第二回探偵作家クラブ賞を争い、そしてその刺青殺人事件を安吾にボロクソに否定された高木彬光が本書の続編を書くとはなんの因果か。安吾が書いていたらどんな結末になったのか非常に気になる。ページ数も倍ぐらいになりそう。目が見えない人間がどうやって字を書いて筆談したのか気になる。

  • kinshirinshi さん

    坂口安吾の未完の推理小説を高木彬光が完成させたもの。探偵は巨勢博士、語り手は作家の矢代という、『不連続殺人事件』のコンビが再登場する。高木編では、大矢警部の性格や口調が変わっていたり、安吾のカタカナの真似がくどいなど、気になるところはたくさんあるけれど、とりあえず完成させてくれてありがとうと言いたい。でもやはり、安吾自身による結末も読みたかったな。

  • Kotaro Nagai さん

    本日読了。本書は安吾が1949年に連載したものの急逝したために中断された作品を高木彬光が完成されたもの。全体の3分の2程度が安吾、後半が高木彬光。探偵役は不連続殺人事件の巨勢博士。高木彬光は違和感なく引き継いで進めている。謎を解くのは神津恭介ではなく、他人が創造した巨勢博士である。これを前後の違和感なく完成させる手腕は見事というほかはない。安吾が創造した巨勢博士の個性あふれる推理が高木彬光の手によって書き継がれる奇跡の作品と思う。

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人物・団体紹介

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坂口安吾

1906年(明治39年)、新潟生まれ。東洋大学印度哲学倫理学科卒業。46年に発表した「堕落論」が反響を呼び、続く「白痴」によって太宰治、織田作之助らとともに新文学の旗手として文壇に特異な地位を築く。55年、脳出血により48歳で急逝(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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