日本人のくらしと文化 炉辺夜話 河出文庫

宮本常一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309412405
ISBN 10 : 4309412408
フォーマット
出版社
発行年月
2013年08月
日本
追加情報
:
234p;15

内容詳細

旅する民俗学者、フィールド調査の達人であった宮本常一は、聴きだす力・聴かせる力の達人でもあったが、その唯一の講演集。山の中、離島、そして町なか、すべてのくらしの中に、歴史と伝統に培われた、失われた日本人の懐しい文化が脈々と息づいていた。民俗学の新しい可能性を拓く手法を語り遺した一冊。

目次 : 第1章 生活の伝統/ 第2章 民族と宗教―血と水のまつり/ 第3章 民衆文化と岩谷観音/ 第4章 離島の生活と文化/ 第5章 離島振興のために/ 第6章 宮本常一先生聞き書き

【著者紹介】
宮本常一 : 1907年、山口県周防大島生まれ。民俗学者。天王寺師範学校卒。武蔵野美術大学教授。文学博士。徹底したフィールドワークと分析による、生活の実態に密着した研究ぶりは「宮本民俗学」と称される領域を開拓した。1981年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • レアル さん

    民俗学とは骨董の様な昔の事を学ぶ事ではなく、それを活かしてこそ価値があるし、そのルーツは政治を動かしている武士でも貴族でもなく、名もない庶民であると著者は言う!その庶民の暮らしぶりを視点に書かれている講演集。具体事例等分かりやすい説明でとても面白く読んだ。

  • HANA さん

    講演集。文化の伝播や中央と地方の関わり合い、地域振興等が語られている。先ほど読んだ講演集と共通した話題、茶壷によるお茶の栽培の伝播や筏から発達した舟等があるが、これらは著者の中で地方の文化というものが如何に重要視されていたかの表れだろうか。本書の中で危ぶまれていた地方の中央への従属とか地方文化の衰退というのは、三十年後の現在いよいよ危うくなっているように思われる。それに対抗する手段が現状なかなか出てきていない事も問題であって。ともあれ画一化の進む現代、地方に対する問題提起としても読む価値はあると思う。

  • Akihiro Nishio さん

    宮本常一にハズレなしである。本書は様々な地方で地域開発の講師として話したもののまとめ。地域のあり方に対する深い理解、膨大な事例の蓄積を披露する。また、ただ呼ばれて話すことは許さず、地域が本気で取り組むことを求める厳しい一面も見た。宮本の本を読んだだけで、知り合いを称し佐渡まで旅をして鬼太鼓を復活させた男の話が面白い。山崎の地は元々沼地で、京都と大阪を結ぶ道は山崎の山麓を通る道が一本しか なかったという。そんな道で必用な物資を流通させるのは不可能で、京都は圧倒的に北陸文化圏だという指摘も秀逸。

  • こつ さん

    民俗学者、宮本常一先生の講演集。地方や離島の活性化についての話が続き、タイトルとはちょっと違うかなと気もしましたが、都会だけでなく地方の民衆の力によって日本の文化が拓かれたのかと思うと感慨深いものがありました。

  • うえ さん

    「佐渡の場合は、佐渡奉行所がそのまま、佐渡県になっていく。現存の佐渡県の資料は、大変な厚さで残っている。つまり近代の支配体制に移行していく形が、佐渡の場合は非常に明らかである。その部分が、隠岐の場合に欠けているといっていい」「佐渡の小木というところには、小木民俗博物館があって、今、民具が三万点くらい集まっています…人が来ますと、ほとんどの人が、「わあーっ」と、声をたてるのです。皆さん方は、博物館に行って、わあっと言ったことがありますか。美術館に行って、わあっと言ったことがありますか」

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人物・団体紹介

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宮本常一

1907年(明治40)〜1981年(昭和56)。山口県周防大島に生まれる。柳田國男の「旅と伝説」を手にしたことがきっかけとなり、柳田國男、澁澤敬三という生涯の師に出会い、民俗学者への道を歩み始める。1939年(昭和14)、澁澤の主宰するアチック・ミューゼアムの所員となり、五七歳で武蔵野美術大学に奉職

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