十蘭万華鏡 河出文庫

久生十蘭

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309410630
ISBN 10 : 4309410634
フォーマット
出版社
発行年月
2011年02月
日本
追加情報
:
15cm,312p

内容詳細

パリ滞在に材をとった西洋読物、大戦後の世相小説、古代史物語、幕末物、戦記物…。痛快無比の傑作群。

【著者紹介】
久生十蘭 : 1902年、北海道函館生まれ。作家。函館新聞社に入社後、上京、岸田国士に師事。渡仏し、演劇論を学ぶ。帰国後、『悲劇喜劇』の編集に従事、演出も手がける。『新青年』などで言語実験を駆使した推理小説、伝奇小説、珠玉の短編群を発表。1957年死去。主な作品に、「鈴木主水」(直木賞)、「母子像」(国際短編小説コンクール1位)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • sin さん

    十蘭はその物語の登場人物に対して誰それはこうであろうといった決め付けはしない。ある種そっけないようなどちらかといえばこうでもあろうしそうでもあろうというその肯定の姿勢は突き放したようにとも感じられる客観的な筆使いに表現されることでそこに描かれた人物が深みのある現実の人として立ち上がってくるのだ。出来事は単純でいてその奥が深く感じられる。そこが十蘭の小説の魅力と言えるのではないだろうか?

  • mii22. さん

    アンソロジー本での掌篇がとても好みの作品だったのでこちらの短篇集を読んでみた。書かれた時代は古いのだが「仏蘭西」という響きが似合うシャレていて新しさを感じる部分もある。くるっと回すと姿形を一瞬にして変えてしまう、まさに万華鏡のようなような読み心地。お気に入りは「花束町一番地」「花合せ」。オチのセンスが「あら、まぁ」という感じで好き。

  • 小夜風 さん

    【所蔵】久生十蘭(ひさおじゅうらん)という人を初めて知りました。どうしてこの本を手にしたのか思い出せないのだけど、面白かった!戦前か戦時中の話が多く、戦争の影が色濃いのだけど、どのお話も何だかモダンでユーモアがあって、想像したら物凄く悲惨な状況なのに、登場人物がみんなキュートに思える不思議。えっこの後どうなるの!?と気になるところで悪夢から覚めるみたいにスパッと終わってしまうのも、いっそ潔いくらい。生と死が常に隣り合わせな、こんな時代があったのだと…十蘭の手にかかればそんな時代もファンタジーのようでした。

  • ふじみどり さん

    1ダースの珠玉作品が次々に像を結び移り変わっていく。読者は万華鏡をのぞく子供になって心をときめかせる。パリの街角に咲く色とりどりの花のようなお嬢さんたちの賑やかしさ—『花束町一番地』。大人の色気としおらしさがはぐらかされる結末が心憎い—『花合わせ』。異国の地で縄にかかった露西亜人艦長の前にどんぶらこっこと小舟に乗ってやってきた愛想のよいちんちくりんの真意とは—『ヒコスケと艦長』。この3編は特にお気に入り。

  • ちぃ さん

    作風が広くクセになりそうな面白さ。短編集。

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人物・団体紹介

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久生十蘭

1902(明治35)年、現在の北海道函館市生まれ。本名、阿部正雄。東京の聖学院中学校を経たのち、帰郷して函館毎日新聞社に勤務。28(昭和3)年、新聞社を退社して上京し、岸田國士に師事。パリでの遊学も経て演劇界で活躍する。34(昭和9)年に「新青年」にて「ノンシャラン道中記」の連載を始め、次第に小説の

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