巷談 本牧亭 河出文庫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309409382
ISBN 10 : 4309409385
フォーマット
出版社
発行年月
2008年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
15cm,355p

内容詳細

昭和三十七年、日々移り変わる大都会・東京。その片隅で、人の世の喜怒哀楽を芸に注ぎ込み、ひたむきに生きた講談師、落語家たちの姿を、上野本牧亭に集う人々の人情を交えて見事に活写。世の有り様を芸の世界に凝縮し、第50回直木賞受賞。芸能評論家あんつるの名を小説家として世に知らしめた傑作小説。

【著者紹介】
安藤鶴夫 : 1908年、東京浅草橋生まれ。作家、演劇評論家。劇評、演芸評、随筆、小説など精力的な執筆活動を行い、“あんつるさん”の愛称で親しまれる。64年『巷談本牧亭』で直木賞受賞。1969年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • kaizen@名古屋de朝活読書会 さん

    直木賞】本牧亭、名前だけは知っていた。講談の寄席。江戸の気質が残る暖かなお話。春高楼の、女あるじ、生きる、ある初夏に、梅雨、三越名人会、つばめの唄、晴れた日に、梅雨また、金魚玉、会いろいろ、夜がらす、甘酒、ある恋の物語、寒い日。短編連作。昭和37年1月から6月まで讀賣新聞夕刊に連載。日曜が掲載がなく150回。近藤亀雄という登場人物は、著者安藤鶴夫の影武者か。新聞連載時の挿絵は田代光。新聞小説で残念なのは、本になるときに挿絵を全部使わないこと。

  • fwhd8325 さん

    六代目神田伯山人気で講談への注目が高まっています。その伯山がYouTubeで本牧亭について語っています。残っている映像記録とこの著書を合わせて読むと一気に時代がそこに戻ったように感じます。時代なのでしょうか、安藤さんの文章はとても美しく、優しい。あの時代は、多くの方がこんな風に人を思いやり、過ごされていたんだと思います。長井好弘さんの解説にもありますが、現役の演者の中でどれだけの方がこの著書を読んでいるのだろうか。大切なものが沢山遺されている作品だと思いました。

  • あかつや さん

    講談の定席「本牧亭」に関わる人々の人生のあれこれを描いた小説。講談の世界なんてほとんど何も知らなかったけど面白かった。特に桃川燕雄が絡むエピソードがどれも秀逸。もっとのんびり読むつもりが、燕雄のことが気になってどんどん先へと進んでしまった。この人フィクションのキャラかと思いきや、実在したんだなあ。本物もこんな感じだったのだろうか。調べたら彼の講談の音声動画があったので、思い入れたっぷりで聞き入ってしまった。キレのいい語りがいかすぜ。こんな昔の人の芸もちょっと調べたら出てくるんだからいい時代になったもんだ。

  • 山田 よしひろ さん

    ノスタルジーがテーマか、 と思って読み始めたらこれがなかなかどうしてそんな感傷的でなく。 人情味溢れるお話なのにどこかカラッとしている。 センスの良さ、をビンビン感じる。 僕自身は演芸マニアでもないし講談にいたっては数度きいた事がある、程度 だからそういった世界に詳しい人なら尚、楽しめたのかも、と思う。 またそういった人が羨ましくなるくらいにこの本牧亭を取り囲む人々、 出てくる人物のできた大人感よ。 もうすでに今の日本人にはない、感性、大人としての佇まい。 そんなものを感じた。 もちろん、単純に今はダメで

  • ミメイ さん

    講談や落語が演芸場ではなくテレビに流れはじめた昭和30年代の上野広小路「本牧亭」を取り巻く人達の物語。時折まざる江戸言葉に最初は戸惑いがあったけれど、慣れる頃にはすっかりこの時代に入り込んでいた。何より講釈師・桃川燕雄が良い。変人ともいえるほど浮世離れした燕雄と、彼を盛り立てようとする人々との関係が可笑しくて切ない。本牧亭の空気、下町の風情、人情もたっぷりと味わえて、引き込まれて一気読みするのではなく、当時の町に生きるかのように、ゆったりじっくりと味わいたい一冊。

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