佐川君からの手紙 舞踏会の手帖

唐十郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309401645
ISBN 10 : 4309401643
フォーマット
出版社
発行年月
1986年08月
日本
追加情報
:
176p;15

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読書メーターレビュー

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  • はらぺこ さん

    『パリ人肉事件』という猟奇的な事件を起こした犯人との文通って事でグロい内容を想像してましたが、異国の地パリに迷い込んだ主人公の不思議な体験って感じでした。作者は結局パリに何をしに行ったんでしたっけ?アホな自分には芥川賞受賞作は難しかったです。でも、パリはノーブラ率が高いって事だけは分かりました!

  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    パリ人肉事件を映画化しようと計画していた作者に当事者からの手紙が届けられる。彼に会いにパリに行き、事件の真相を知ろうとする作者。しかし、作者は佐川氏には会えずに彼を知るK・オハラの話を介して彼を理解しようとするが・・・。エジプト神話でのバラバラになった夫、オシリスを復活させたイシスがあのアパルトマンにあったということが暗喩的。そしてK・オハラが八百比丘尼めいているのも。しかし、肝心の佐川氏への作者の考えは自分に還ってくるのみだ。それは自身も知らない自分を他者を介さないと理解できないことを示しているのだ。

  • harass さん

    パリ人肉事件の当事者からの手紙を著者は受け取る。著者はこの事件の映画を作る計画を立てていて、そのことを服役中の彼が聞きつけたからだ。著者は彼に会いにフランスに行くが……  現実離れした実際の事件を題材につかって、劇作家の想像力妄想力を巡らせている破天荒な小説。虚構と現実のないまぜ感は前衛劇を思わせる。副題の『舞踏会の手帖』は本を手にとって初めて気がついた。どういう意味なのかと心にとめ読んでいって感心した。うまく言葉にできないが演劇的だなあと感心する。読後、この本が完全版だと思っていたのだが違うようだ。

  • gtn さん

    期待して読み進めたが、事件に肉親を重ねる等、著者の思い入れが強すぎて、真相に肉薄せず、物足りなさを感じる。卑俗な興味を覆い隠すために、文学的な匂いを振りかけているからか。だからこその芥川賞受賞なのかもしれないが。

  • 井戸端アンジェリか さん

    【芥川賞・直木賞作品を読む】 不思議だ。あの事件も知っているし「霧の中」はずいぶん以前に読んだ。だから佐川君とのやり取りのエッセイ的なものだろうと思っていた。じゃあK・オハラが引き金なの?アーベンの詩もイシスも意味深過ぎる。   そんなハズはないさ、小説でした。実際逢いにパリへ訪れているので著者に対してのガッカリ感はない。 ウィキペディアで見た限りですが、佐川君はこの小説の出版を望んではいなかったらしい。益々不思議だ。そんな佐川君は現在65歳です。

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人物・団体紹介

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唐十郎

劇作家、演出家、小説家、俳優。1940年2月11日、東京生まれ。明治大学文学部演劇学科卒業。63年、「シチュエーションの会」(翌年「状況劇場」に改名)を旗揚げ。64年に処女戯曲「24時53分『塔の下』行きは竹早町の駄菓子屋の前で待っている」を執筆。67年、「腰巻お仙―義理人情いろはにほへと篇」を新宿

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