毒婦たち 東電OLと木嶋佳苗のあいだ

上野千鶴子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309246345
ISBN 10 : 4309246346
フォーマット
出版社
発行年月
2013年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
205p;19

内容詳細

なぜ女は殺し、殺されたのか? 東電OLから「平成の毒婦」木嶋佳苗まで、頻発する〈女の事件〉を、私たちが徹底的に語り直す。

【著者紹介】
上野千鶴子 : 1948年、富山県生まれ。社会学者、立命館大学特別招聘教授、東京大学名誉教授。認定NPO法人WAN(ウィメンズアクションネットワーク)理事長。日本における女性学・ジェンダー研究のパイオニア

信田さよ子 : 1946年、岐阜県生まれ。臨床心理士、原宿カウンセリングセンター所長。アルコール依存症、摂食障害、DV、子ども虐待などを専門とするほか、母娘問題の第一人者

北原みのり著 : 1970年、神奈川県生まれ。コラムニスト、女性のためのセックストーイショップ「ラブピースクラブ」代表。時事問題から普遍的テーマまでをジェンター視点で考察した寄稿・連載多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • みゃーこ さん

    気持ち良かった!夢の三毒婦女子会。現代社会が生んだ毒女たちの謎めきをミサンドリーな目線で言語変換、爽快な歯切れ良さ。「言葉のない世界」の重苦しい空気を定義し名前を与えバンバンさばいていくめまぐるしく多彩な知識人の言語交換は表現や「議論」がいかに見えない「空気」を「文化」という「見える」形に作り替えていくか。その作業は改めて社会が言葉で創られているということを実感させられる。塵のような言葉の蓄積と知識人の凄まじい脳内分泌が想像の外へ放出され何かを形作っている過程が楽しめる。

  • 明智紫苑 さん

    田舎の高卒フリーターだった私にとって、自分より高い階層に属する女性たちの「東電OLへの共感」とは、自分には無縁の「会員制高級クラブ」だった。私はその「クラブ」の「会員」になった高学歴キャリアウーマンに対して嫉妬していた。しかし、東電OLの「虚しさ」とは様々な階層の女性たちにもあり得るものなのかもしれない。 (追記)いつぞやの「お受験殺人」の犯人についての言及がないのは、「男」や「エロ」とは無縁の「女同士」の対立で、フェミニストであるお三方にとっては「都合の悪い」同性だからだろうか?

  • GAKU さん

    中々面白い鼎談本でした。こちらを読む限り、やはり木嶋香苗は稀有な犯罪者ですね。 東電OLに関しては“毒婦”というのが当て嵌まるのかどうか多少疑問なところもありますが、男性目線の佐野眞一さんのノンフィクションしか読んでいない私としては、ジェンダーを語るこのお三方からの目線は興味深かったです。ただあまりにも男性に攻撃的なフェミニズム発言はどうなのかな?おっと!こう言う発言自体、女性を分かっていない男性目線になるのでしょうか?

  • lonesome さん

    東電OLの話も木嶋佳苗の話もとても腑に落ちる。木嶋佳苗の演じた家族のパロディというのは至極もっともだ。そしてこの本は三者それぞれのあとがきが白眉だと思う。壇蜜を女のパロディだから好きだという信田さん。壇蜜と木嶋佳苗の共通点を挙げて語る上野さん。本当にそうだ。自分が壇蜜師匠を尊敬するようになったのはその自己プロデュース力を見てだったけれど、木嶋佳苗の演じた「男が求める」家族のパロディはまさに方向性は同じだ。「ケア」という概念で事件を解き明かしていてそういうことかと合点が行く。

  • ネギっ子gen さん

    【毒婦〜社会の矛盾と闇、退廃と毒とが時代の断層のように鮮やかに浮かび上がる】最強フェミニストにして社会学者×女性からの信頼度ナンバー1のカウンセラー×木嶋事件にもっとも迫ったルポライターの3人が、タブーを超えて徹底的に語る、「毒婦」鼎談。上野は言う。「毒婦は事件の女たち。ふつうの女たちは事件を起こさないが、そのすぐ隣にいる。「毒婦」は木嶋佳苗だけではない。だから『毒婦たち』なのである。/そう、「毒婦」と毒婦でない女のあいだの距離は、ほんの少しだ。だからこそ、女たちは「毒婦」にこんなにもそそられる」と。⇒

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上野千鶴子

1948年、富山県生まれ。京都大学大学院社会学博士課程修了。社会学博士。社会学者、東京大学名誉教授、認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)理事長。女性学、ジェンダー研究のパイオニアとして教育と研究に従事。高齢者の介護とケアも研究テーマとしている(本データはこの書籍が刊行された当時に

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