賤民にされた人びと 非常民の民俗世界

柳田国男

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309227016
ISBN 10 : 4309227015
フォーマット
出版社
発行年月
2017年05月
日本
追加情報
:
272p;20

内容詳細

被差別民の民俗世界。常民いわゆる定着農耕民の研究に対象を絞った柳田民俗学の、そうでなかった漂泊放浪の民に眼差しを向けた“非常民の民俗学”エッセイ・論考の集大成。『被差別民とはなにか』と併せるコンプリートワークス。

目次 : 1 山伏と山人(俗山伏/ 山人考/ 俗聖沿革史/ 山立と山臥)/ 2 女性の場合(桂女由来記/ 小野於通)/ 3 漂泊と放浪芸能(ポンの行方/ 唱門師の話/ 猿廻しの話/ 獅子舞考)/ 4 被差別の場所(山荘太夫考/ 鬼の子孫/ 塚と森の話/ 垣内の話/ 『破戒』を評す)

【著者紹介】
柳田国男 : 1875年、兵庫県生まれ。民俗学者。1962年没。旧姓・松岡。短歌、新体詩、抒情詩を発表。東京帝国大学を卒業後、農商務省に勤務。貴族院書記官長を経て退官、朝日新聞社に入社。1909年、日本最初の民俗誌『後狩詞記』を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • まあちゃん さん

    定住していない俗聖や山伏、ポンなど。天狗との関連性、陰陽師と俗聖などなど。NHKの苗字の番組で鬼の子孫がいると知った。この本にも記載がありとても興味深かった。大多数の日本人という民族がこの土地に入る前、大柄、赤ら顔など、色んな人種の人が、川沿いや山奥を移動して暮らしてたのではないか。あと小野一族の女の人たちに美人が多く、いろんな土地に物語の語り部となっていたとか。京都の桂女という人達の仕事とか。死とか宗教とか扱う人は穢れるので隔離したのか。無名の人々の風俗をなぞり極めて興味深く感慨深く愛おしく、胸が痛い。

  • ジャズクラ本 さん

    ○・国ズ(木偏に巣)と土蜘蛛は同じものと、「常陸風土記」にあり・柳田は、山人すなわち日本の先住民は絶滅したという通説を肯定・オンボウは火葬取扱人。伊都郡神野々の聖村や、那賀郡山崎庄など。後者はオンボウ村とも呼んでいた。所謂、御坊聖・摂津州川辺郡森本村の共同墓地には、以前、森本隠坊と称するものが住んでおり、この地は安倍晴明の屋敷跡であったと「名所図会」にある・マタギをアイヌ語として良いかは不明。アイヌが倭人から学んだ可能性も否定できない。又、土佐から伊予にかけて、マトギという語があって狩猟を意味している。

  • Kaname Funakoshi さん

    賤民と見なされた宗教を生業とする人。人があって神があるというのが民俗学の立場らしいので、神に近い職業であっても賤民として扱われることは不思議ではないらしい

  • 思惟 さん

    学術の部分から非常民がどうしてそうなのかを書いている。感情的な差別に関することは書かれていないがこの本で紹介されていた人々の神秘的だが何かよくわからないというものがそういったことにつながったのだろうか。いつの時代も人は自分と違うものを差別したがるような気がした。

  • guanben さん

    賎民、非常民。いろんな呼び方があるものだ。山伏とか猿廻しにマタギも、これに属する人々だったとは。

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人物・団体紹介

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柳田国男

1875年、兵庫生まれ。1900年、東京帝国大学法科大学卒。農商務省に入り、法制局参事官、貴族院書記官長などを歴任。35年、民間伝承の会(のち日本民俗学会)を創始し、雑誌「民間伝承」を刊行、日本民俗学の独自の立場を確立。51年、文化勲章受章。62年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されてい

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