ミシェル・ウエルベック

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セロトニン

ミシェル・ウエルベック

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309207810
ISBN 10 : 4309207812
フォーマット
出版社
発行年月
2019年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
300p;20

内容詳細

巨大生化学メーカーを退職した若い男が、遺伝子組換え、家族崩壊、過去の女性たちへの呪詛や悔恨を織り交ぜて語る現代社会への深い絶望。世界で大きな反響を呼ぶベストセラー。

著者
ミシェル・ウエルベック (ウエルベック,M)
1958年フランス生まれ。ヨーロッパを代表する作家。98年『素粒子』がベストセラー。2010年『地図と領土』でゴンクール賞受賞。15年には『服従』が世界中で大きな話題を呼んだ。『ある島の可能性』など。

関口 涼子 (セキグチ リョウコ)
1970年生まれ。詩人・翻訳家。訳書に、P・シャモワゾー『素晴らしきソリボ』、J・エシュノーズ『ラヴェル』など。多和田葉子、杉浦日向子など、日本の小説・コミックのフランス語訳も数多く手がけている。

【著者紹介】
ミシェル・ウエルベック : 1958年生まれ。1998年、長篇『素粒子』が大ベストセラーとなり、世界各国で翻訳・映画化される。現代社会における自由の幻想への痛烈な批判と、欲望と現実の間で引き裂かれる人間の矛盾を真正面から描きつづける現代ヨーロッパを代表する作家。小説に『地図と領土』(10、ゴンクール賞受賞)など

関口涼子 : 1970年生まれ。詩人・翻訳家。日本の小説・コミックのフランス語訳も数多く手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro さん

    ミシェル・ウエルベック、先日の『H・P・ラヴクラフト:世界と人生に抗って』に続いて、3作目です。前2作と打って変わって、快楽主義的性遍歴冒険引きこもり小説でした。セロトニンの影響下で書かれたのかも知れません。【読メエロ部】

  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    何をしているのか、分からない男、フロラン46歳。親からの遺産を食い潰しながらも抗鬱剤の副作用で勃起不全になった男。しかし、不能になったとしてもこの男は性欲から解放されない。若い女の子を見ると如何にスマートにお持ち帰りできるかを考え、昔の恋人の卑猥な写真を何度も見たり、壁に貼り付ける姿は私からは気持ちが悪い男としか思えない。露骨な同性愛者差別や女性への侮りに顔を顰める一方、堂々巡りの知識に縋るしかない空虚な虚栄心と関係者にもなれない閉塞感に思い当たるものがあったりしてドキリ。フランスに「蒸発」があるなんて!

  • どんぐり さん

    現代人に不足しがちなセロトニン。ウエルベックの猥雑な小説に、「欲望の暴走」を制御するセロトニンをタイトルに表しているのが興味深い。主人公は、裕福な独身男で抗うつ剤の常用で性欲を失った46歳のフロラン=クロード・ラブルスト。職業生活に深く失望し、恋愛の面にも失望し、自分を殺しつつある有毒な関係から自己を解放するには、この世から蒸発するしかないと決意する。その最後を迎えるにあたって、過去に愛してくれた人(女性)たちに会うことを思い立つ。これがこの物語の中心。主人公がクソみたいな現代社会を嫌っていることはわかる

  • harass さん

    贔屓作家の新作。蒸発ならぬ引きこもりを実行する中年の主人公は自身の過去を回想する。学生時代の友人を頼りに会いにいくのだが…… 寂寥感と諦観の入り混じった詩的な印象は、いつもの著者。露悪的な率直さにいろいろドギマギもするが共感してしまう。農業大国フランスの農業問題の言及などいろいろ興味深い。やはりというか、この著者の物言いは面白い。自分が主人公と年齢などが似ているせいもあり、読んでいて身につまされたり突っ込んだり。おすすめ。ファンなら必読。

  • やいっち さん

    本作では主に廃れ行く農業(伝統的な農家)を背景に置いている。主人公は10年は暮らせるほどの資産を持つ。公的な仕事に携わっている。押し寄せる大資本農業の手助け(手先)を心ならずも果たしている。親友が先の見込みのない農業を営み、行き詰まっていくのを手をこまねいて見ている……どころか、自分も片棒を担いでいる。農家たちがついにストライキを構える。(続く)

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