小鳥はいつ歌をうたう

ドミニク メナール

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309204550
ISBN 10 : 4309204554
フォーマット
出版社
発行年月
2006年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20cm,188p

内容詳細

話すことができない少女と、読み書きのできない母親。失われた言葉を、ふたりは取り戻せるだろうか…。アラン・コルノー監督映画原作。第1回フナック小説賞、2003年度アラン=フルニエ賞受賞作。

【著者紹介】
ドミニク メナール : 1967年、パリに生まれる。22歳から27歳まで一年の半分をアメリカで過ごし、英米文学の翻訳をしながら、優れた物語作者としての才能を開花させていく。24歳で発表した短編Edna Marvey(Editions Le Monde,1991)でジュヌ・エクリヴァン(若い作家)賞を、続いて最初の短編集Le second enfant(La Diff´erence,1994)ではプロメテ賞を受賞し、短編の名手として注目される。短編集にはほかにLe grenadier(Gallimard,1997)、La maison des fatigu´es(Jo¨elle Losfeld,1999)があり、前者ではブルスタン=ブランシェ賞を得た。さらに、最初の長編小説Le grand fakir(Jo¨elle Losfeld,2001)がメリディアン読者賞を受賞。長編二作目となる『小鳥はいつ歌をうたう』は、2002年に創設されたフナック小説賞の第一回受賞作となり、また2003年度のアラン=フルニエ賞にも選ばれている

北代美和子 : 1953年、東京生まれ。1976年、上智大学外国語学部フランス語学科卒業。1978年、上智大学大学院外国語学部言語学専攻修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • mocha さん

    ジャケ買いならぬジャケ読み。酒井駒子さんの描く表紙ととてもマッチしたフランスの小説。口をきかない娘と読み書きのできない母の姿が、絵画のように、音楽のように奏でられる。重たいパリの冬と色鮮やかな小鳥、ひとけのない海辺のコテージとカモメ…。母親の、助けを求める気持ちと拒絶したい気持ちとに翻弄されて、息が苦しくなる。このままこの世界に浸っていたら、神経を病むかもしれないとさえ思った。

  • けろりん さん

    どんな家族にも歴史がある。この若すぎる母と小さな娘にも。唇の上下にほくろ。封印のような。文字と言葉の呪縛に捕り籠められた一族。塩の柱のように、数多の死骸を抱く化石のように、片時も離れず、娘の全てを理解する母がいて、黒曜石のような鳥が透明な声で歌う子守唄を聴いて育つ稚きものが、どうして言葉を必要とするだろう。暖かい腕が、無常の時が、意固地な塊を緩め、一番美しい小さな欠片を掬い取る。ああ、あの子はいつの間にあんなに大きくなって。もうこの胎内には戻せない。風化する虚ろに響く囀り。母を求める太古からの光の微粒子。

  • 小夜風 さん

    【図書館】酒井駒子さんの表紙に惹かれて手に取りました。文字が読めない母親と、言葉を発せられない娘。読んでいてとても息苦しく、辛いのですが、心に染みるお話でした。一歩間違えれば虐待になりそうな…いえ、既に虐待だったかもしれない…そんな母親の話だけど、子どもが幼稚園に入る前、外に出ることがとても怖く、このままずっと子どもと家に引きこもっていたいと思っていた自分には、この母親の気持ちが少しだけ判るような気がしました。フランスで映画になっているそうですが、本当に映画を見ているように美しく悲しいお話でした。

  • 愛玉子 さん

    文字は祖父を裏切り、言葉は祖母を救わなかった。言葉は裏切り者で盗人、ならば黒蠟で封印してしまえばいい。「アンナ、花のようなわたしの子ども、口をきかないわたしの子。」黒い鳥が澄んだ声で歌う子守唄に包まれ、言葉なんか必要なかった、二人きりのこの鳥籠の中で。どうか誰もこの子を傷つけないで、わたしがそうされたように。狂気の瀬戸際で救いを求める声なき叫びを、過たず聞き取った魔法使いの名を持つ人。小さな声で囀った小鳥は、鳥籠の外でもきっとすぐに美しく力強く歌い始めるに違いない。邦題と酒井駒子さんの表紙がとても美しい。

  • みずたま さん

    酒井駒子さんの表紙借り(笑)訳者の方が須賀敦子さんの「こうちゃん」を愛読しており、駒子さんが表紙を描くことになったとか。口をきかない娘と読み書きができない母、心に傷を抱える娘の教師のシリアスな物語。母の子ども時代の回想の中に、大切な鍵が含まれていると思うのですが、私の苦手なテーマが含まれていて、深く読み込むことができなかった。

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ドミニク メナール

1967年、パリに生まれる。22歳から27歳まで一年の半分をアメリカで過ごし、英米文学の翻訳をしながら、優れた物語作者としての才能を開花させていく。24歳で発表した短編Edna Marvey(Editions Le Monde,1991)でジュヌ・エクリヴァン(若い作家)賞を、続いて最初の短編集Le

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