昭和の大戦とあの東京裁判

平川祐弘

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309030296
ISBN 10 : 4309030297
フォーマット
出版社
発行年月
2022年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
395p;20

内容詳細

自虐史観を脱し、愛国主義に堕さず。満州事変勃発の年に生まれ、戦中に少年時代を過ごした比較史の大家が、日米の資料を駆使して複眼的な視点で再検証。第37回正論大賞受賞。

目次 : あらためて「あの戦争」と東京裁判について考える/ 敵国日本にまつわる誤解ははたして解けたか/ 知日派の見方は通らず/ 日本占領目的達成のために/ あの頃の私/ 精神面の日本非武装化/ 米国の痼疾としての宣教師的偏見/ 適者生存の時代/ 米国の眼で日本を裁く/ 外国で日本について語る/ インドやビルマから見た「あの戦争」/ 大東亜解放/ 石油/ ドイツと日本とインドの場合/ キーナン検事と東條被告/ 戦犯裁判について新聞は何と言ったか/ 後世が下す判決/ 戦後民主主義世代/ 南北戦争の場合/ 戦中の検閲と戦後の検閲/ 東京裁判を語る平川の背景―あとがきに代えて

【著者紹介】
平川〓弘 : 1931年、東京生まれ。東京大学名誉教授。比較文化史家。フランス・イタリア・ドイツに留学し、北米・フランス・中国・台湾などで教壇に立つ。『小泉八雲 西洋脱出の夢』『東の橘 西のオレンジ』でサントリー学芸賞、マンゾーニ『いいなづけ』の翻訳で読売文学賞、『ラフカディオ・ハーン 植民地化・キリスト教化・文明開化』で和辻哲郎文化賞、『アーサー・ウェイリー『源氏物語』の翻訳者』で日本エッセイスト・クラブ賞、『西洋人の神道観 日本人のアイデンティティーを求めて』で蓮如賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 軍縮地球市民shinshin さん

    90歳を迎えた比較文化史家が、「あの戦争」と東京裁判について考察した本。注がついているが、自身の回想も多いので学術エッセイみたいな感じの本。昭和初期、与党と野党は瑣末なことを取り上げては足の引っ張り合いを行っており、政党政治への期待が薄まっていた。時代の閉塞を打ち破ることを国民が期待したのは軍部であった。515や226の首謀者に国民の同情が集まり減刑嘆願書が数多く裁判所に届いた。「清廉潔白な軍人」が首相を務めることになったが、昭和天皇は英米との戦争には難色を示し和平が模索されたがハルノートで折り合わず開戦

  • 文太 さん

    太平洋戦争についての本は何度か読んだことはあるが、東京裁判についての本は初めて。戦争については語られることが多いが、その後の東京裁判はあまり語られない。現在でもABC級戦犯は犯罪の種類別ということを知らず、罪の重さ別だと思っている人も多い。罪の意識からかそこに触れ、ましてや議論するなどタブーとされている気さえする。本書では様々な意見を国内外問わず集め、両者を比較している。どんな過去でも目を背けるのではなく、様々な意見に目を向けることが今を生きる我々の義務だと思う。

  • 古本虫がさまよう さん

    ご自身の十代の読書体験(河合栄治郎の作品愛読)を回顧しつつ、吉田茂の曲学阿世云々の発言を聞いた時は、吉田を馬鹿にしていたが、その考えは留学したりして変わり、やがて吉田を尊敬するようにもなったとのこと。丸山真男が『超国家主義の論理と心理』で展開した独日比較論、日本ファシズム論も鮮やかに批判解剖している。僕も、それを読んで、「丸山のバカ」と思った記憶がある。丸山のこのドイツと日本を比較しての幼稚な議論に関しては、西尾幹二氏が『異なる悲劇日本とドイツ』でも鋭く批判していた。

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