サード・キッチン

白尾悠

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309029252
ISBN 10 : 4309029256
フォーマット
出版社
発行年月
2020年11月
日本
追加情報
:
344p;20

内容詳細

アメリカの大学に留学した19歳の尚美は、たどたどしい英語で会話もままならず、友人もできずにひとりぼっち。人間関係をあきらめ勉強だけに邁進していたある日、偶然言葉を交わした隣室のアンドレアとともに、さまざまなマイノリティが集まる、ある学生食堂に招かれる。臆病な自分自身と深く向き合ったとき、あふれだした思いと言葉の数々が胸を揺さぶる、希望に満ちた感動作!

【著者紹介】
白尾悠 : 神奈川県生まれ。東京育ち。米国の大学を卒業後帰国し、外資系映画関連会社などを経て、現在はフリーのデジタルコンテンツ・プロデューサー、マーケター。2017年「アクロス・ザ・ユニバース」で第16回「女による女のためのR‐18文学賞」大賞、読者賞をダブル受賞。18年、受賞作を収録した『いまは、空しか見えない』(新潮社)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • モルク さん

    公立高校を卒業し念願のアメリカ留学をした尚美。勉強はできるが、まわりの英語についていけず疎外感を受けている。他の日本人留学生はインターナショナルスクール出身者や帰国子女、単位だけ取りに来た交換留学生など生活を謳歌しているように見える。友人に誘われマイノリティの学生食堂「サードキッチン」に加入。そこで、様々な差別の他、日本人の過去の負の歴史にを正確に学んでないことを知り恥じる。私たちのあたりまえはどこでも通じるわけではない、。そして昨今よく聞く多様性を認めると言う言葉。日本では薄っぺらに使われている気がする

  • 美紀ちゃん さん

    英語力がたいへん?というか、自分の気持ちを表現できる勇気と戦っている感じだった。 言葉は少なくても、的確な言葉をその時に出せるのか?勇気がなくて友人との距離をとっているような。アメリカについてマイノリティについて色々なことにあまりにも「無知で」というが、たぶん私の方がもっと無知かもと思いつつ読む。 国際社会の様々な問題とそれぞれの国の人が抱える感情など。 無知や無自覚によって、結果的に人を差別しているかもしれない。 最後の手紙にナオミの成長が見えて、爽やかな気持ちになった。 友達っていいね。

  • なゆ さん

    うーむ。楽しげな表紙だったが、いろいろ考えさせられる内容だ。無知や無自覚、無関心からの差別。刷り込まれているステレオタイプ。ドキッとする。サード・キッチン・コープは、マイノリティ学生の為の“セーフスペース(安全地帯)”。アメリカに留学したものの、なかなかコミュニケーションがとれず孤立しがちなナオミが、サード・キッチンで気付かされたこととは。ナオミ同様、私もハッとすることばかりだし、もっと学ばねばと思う。知らなかったんだから仕方ないでは済まされないくらい、複雑な世界になってきているのだから。

  • はっせー さん

    今年読んだ小説のなかでトップクラスの面白さであった!多様性について学びたい人や差別について知りたい人・朝井リョウさん『正欲』が好きな人に合う本になっている!この本は日本人のなおみがアメリカの大学へ通うことになりその1年間をまとめた本になる。ここで大事になるのは差別とセーフティースペースである。日本人・英語が出来ないだけで差別にあう。またなおみ自身も誰かをステレオタイプ化してみてしまう。そんな中で自己嫌悪に陥ったりしながら成長する。多様性って誰もが生きていていいと安心できる空気を作ることにあるのかなと思った

  • fwhd8325 さん

    1998年、アメリカへ留学した学生たちの物語。主人公は、日本女子。1998年といえば、バブル崩壊してしまっているけれど、まだ、日本は国際社会で上位にいるものと信じていた時代です。主人公尚美を見ていると、日本が幼いなと感じます。物語のなかで尚美が成長していくことで、私たちも見ようとしてこなかったことをたくさん知ることになります。サードキッチンという舞台があってこその物語だと思います。

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