硬い爪、切り裂く指に明日

菅野彰

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309027432
ISBN 10 : 4309027431
フォーマット
出版社
発行年月
2018年11月
日本
追加情報
:
270p;19

内容詳細

宮城県の海のある街に暮らす平良はもうすぐ16歳の誕生日を迎える。極端に若く見える眞宙が実の父親ではないと気づきながらも、かたわらに在り続けることを強く望む平良。眞宙と平良の本当の関係は?そして左腕に残る火傷の痕に隠された真実とは―。

【著者紹介】
菅野彰 : 福島県生まれ。小説家、エッセイスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ダージリン さん

    胸が痛くなるような優しさに満ちた物語で、平良と眞宙の在り方が気がかりで一気に読んだし、読んだあとの余韻に浸りつつも色々考えてしまいました。ふたりがこのままでいられたらいいと願ってしまう。

  • かすり さん

    平良は高校生。震災後造成された新興住宅地に父眞宙と暮らす。父子家庭でも眞宙は何不自由なく平良を育ててくれているが、眞宙が隠している平良の出生の秘密やどこに越しても月一度眞宙を訪ねてくる謎の男のこと、記憶にない左腕の火傷のことを眞宙には尋ねられないでいる。しかしそれらのことより平良が気になっているのは、眞宙が時おり見せる闇の深さだった。…こういう読み方はいけないのかもだけど、晴天シリーズの秀と勇太のあったかもしれないもう一つのの物語として読んだ。眞宙は社会不適合者で、それは彼自身のせいではないかもしれないが

  • もか さん

    図書室本。2人のこれからが気になる。

  • pyo さん

    新年早々、どストライクなお話に出会えてラッキーです。ちょっとだけ引っかかったのは、彼らは住所と一緒に本籍も仙台に移してたのかな?ってことです。戸籍謄本は本籍地でないと取得できないはず。偽造戸籍なら、あやしまれないよう、役所関係の手続きは最小限にするような気がするけど。

  • まろん さん

    ★★★★ BLかと思ったら、家族愛の話だった。しかもとっても重い。ネグレクトを受けていた二人の子供の話。兄にしか見えない父、眞宙と平良親子。眞宙は平良がいたから人として最低限のモラルを守ってこられたし、平良は多分眞宙がいなかったら死んでいた。そして、多分眞宙はネグレクトとは関係なく、人としての感情に欠けている。平和な家庭に産まれたら、化け物扱いを受けたかもしれない。平良にとって、正義感が強い事は多分マイナスだろう。でも悪を受け入れられない。最愛の人であっても。二人の未来が心配だ。

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菅野彰

福島県出身。2月2日生まれ。小説、漫画原作、エッセイ、戯曲を執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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