現代罪悪集

藤谷治

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309023397
ISBN 10 : 4309023398
フォーマット
出版社
発行年月
2014年11月
日本
追加情報
:
185p;20

内容詳細

なにもかもありきたりな男の、ありきたりでない忘却…―「亡失」。一番よくないのは、確固たる自分の意見を持つことだ。目覚めないまま動き回る、それが生活だ―「黙過」。ペンを置き、机から顔を上げると、街は会社たちのものになっていた―「増益」。日常に地続きで潜む狂気。著者の最高到達点。

【著者紹介】
藤谷治 : 1963年生まれ。日本大学藝術学部映画学科卒業。2003年に『アンダンテ・モッツァレラ・チーズ』でデビュー。08年『いつか棺桶はやってくる』で三島由紀夫賞候補、10年『船に乗れ!』三部作で本屋大賞第七位、12年『我が異邦』で織田作之助賞候補など、注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 安南 さん

    大好きな辻原登&町田康両氏が褒めていたので、気になって購入。タイトルでテーマがまるわかりになってしまうのはどうなんだろう。なんだ?と思わせ、通して読んで、ああこれは現代日本の《七つの大罪》を描いたものなのか…と読み手に導き出させるようであれば、随分印象が違っただろう。タイトルで「これは罪を描いた本です」と宣言されてしまうと、訓戒めいて鼻につき素直に受けとめることができない。隠喩を含んだ怪談仕立てなのも、澁澤龍彦、バドニッツの読後だけに物足りなく感じた。フジテレビの『世にも奇妙な物語』を思い出した。

  • ruki5894 さん

    帯に現代版七つの大罪とあったが、しかし、全ては最初の『亡失』に繋がるのではないか。亡失は本当に恐ろしい。足もとがぐらつくような怖さがある。その記憶は確かですか…?他の作品も読みたくなった。

  • うーちゃん さん

    冷静な筆致で"社会に生きる普通の人々"が嵌まる罪悪の罠を描いた短編集。シーラッハの短編集二部作に似ている。タイトルにも"罪悪"とつくし、もしかしたら影響を受けているのかもしれない。ただ、こちらの作品は思ったより難解で驚いた。何か一つはっきりとした悪事があるというよりは、人間は知らず知らずのうちに狂ってしまうことがあり、それを容易く明るみに出すことはできない、それが現代の罪悪というものだから。そんな意図のもとに書かれているのだろうか。原因や結果が今ひとつすっきりせず、読み物として楽しむには不向きと感じた。

  • れんこ さん

    不思議な内容だけど、続きが気になる本。何も考えないで読んでいたから読めたのかもしれない。

  • ささやか@ケチャップマン さん

    売れそうではないが私は好きだなと思えた。無機質で冷淡な文体で語られる現代はどこか薄気味悪い。七つの大罪のように「亡失」「等閑」「匿名」「紐帯」「雷同」「黙過」「増益」七つの短編が収められている。罪悪と言うと激しいものを想起するが、これはもっと静かな狂気性を帯びている。

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人物・団体紹介

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藤谷治

1963年東京都生まれ。日本大学藝術学部映画学科卒業。会社員を経て、東京・下北沢に本のセレクト・ショップ「フィクショネス」をオープン(2014年まで)。2003年『アンダンテ・モッツァレラ・チーズ』でデビュー。著書に『世界でいちばん美しい』(織田作之助賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲

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