牧水の恋 文春文庫

俵万智

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167917418
ISBN 10 : 4167917416
フォーマット
出版社
発行年月
2021年08月
日本
追加情報
:
313p;16

内容詳細

白鳥は哀しからずや空の青海のあをにも染まずただよふ―若山牧水は恋人・小枝子との身も心も激しく燃える恋のさ中、どんな思いでこの歌を詠んだのか。俵万智が牧水の歌を確かな鑑賞で読み込み、恋愛を鮮やかに蘇らせる。「牧水の恋」そのものが、ひとつの生き物のように感じられる、と堺雅人氏も絶賛の画期的評伝。

目次 : 幾山河越え去り行かば/ 白鳥は哀しからずや/ いざ唇を君/ 牧水と私/ 疑ひの蛇/ わが妻はつひにうるはし/ わかれては十日ありえず/ 私はあなたに恋したい/ 酒飲まば女いだかば/ 眼のなき魚/ わが小枝子/ 若き日をささげ尽くして/ エピローグ わすられぬ子

【著者紹介】
俵万智 : 1962年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部卒。87年刊行の歌集『サラダ記念日』で翌年、第32回現代歌人協会賞を受賞。以降、幅広い執筆活動を行い、96年より読売歌壇の選者を務める。歌集に『プーさんの鼻』(第11回若山牧水賞)など。2004年、『愛する源氏物語』で第14回紫式部文学賞、19年に『牧水の恋』で第29回宮日出版文化賞特別大賞、21年に歌集『未来のサイズ』で第36回詩歌文学館賞、第55回迢空賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 禿童子 さん

    「白鳥は哀しからずや海の青空のあをにも染まずただよう」をはじめとして愛唱歌の多い若山牧水だが、実生活では大変な恋愛に翻弄されていたことを知った。明治40年早稲田大学の3年生に始まった園田小枝子との恋がその後の牧水の人生を決定づける、牧水の名歌の尽きせぬ源泉になった。俵万智は小枝子の側の見方から若い牧水の赤裸々な姿を描いている。恋に破れたのちに妻・喜志子と結ばれて家庭の幸せを得ても寂しさから逃れられなかった。一読後、「幾山河越えさり行かば寂しさの終てなむ国ぞ 今日も旅ゆく」も違った余韻を感じる。

  • ピロ麻呂 さん

    歌人若山牧水の恋愛遍歴を、数々の短歌とともに解説。歌の訳も分かりやすく、牧水に影響された自身の歌も紹介されてます。それにしても牧水を虜にした小枝子ってスゴい😆人妻でありながら、二股をかけ、牧水に貢がせる魔性の女。でも、そんな苦しい恋愛が短歌の糧になったと思う。「はじめより苦しきことに尽きたりし 恋もいつか終わらむとする」恋の終わりっていつなんだろ?

  • ホシ さん

    初恋を主題とした俵万智による若山牧水の評伝。脳内を何度も「三四郎」「ストレイ・シープ」がリフレインします。寝込みを襲われまいと寝たふり(!?)をする小枝子。日向の田舎から出てきた純朴な牧水は小枝子の「生殺し作戦」に手も足も出ません。渾々と湧き上がる欲求…そりゃぁ、歌づくりに昇華せざるをえんわ(笑)。「あなたはよっぽど度胸のないかたですね」…小枝子の声が聞こえてきそう。だからこそ、小枝子と結ばれた夜の牧水の喜びと来たら!そして、小枝子の秘密を知った牧水の驚きと来たら!他人の恋バナの何と妙味なることか(笑)

  • やま さん

    角川武蔵野ミュージアムに初博物館に行った。お目当ては俵万智のたったひとつの「いいね」展。11月に行ったときは予約をせずに3時間待ちと言われたので事前に予約して念願の俵万智の短歌の世界に浸ることができた◇ショップで買ったのがこれ(このパターンが多い)。若山牧水は郷土の歌人なのにあまり和歌を知らなかったけど、この本では牧水と小枝子の恋を横糸に、牧水の和歌を縦糸に編み出していて和歌の解説があるのがうれしい。牧水は自在に和歌を読んでいたように見えるけれど、推敲している様子も見える。和歌もいいな。

  • そうび さん

    「流浪と酒の歌人」若山牧水の、初めての恋愛にしては複雑すぎる恋の顛末とそれに連なる短歌。圧倒的に喜志子さんの方が良い妻ですよ。思った以上に内容は評論じゃなくて俵さんの意志が強かった。

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俵万智

1962年大阪生まれ。第一歌集『サラダ記念日』はベストセラー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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