ロレッタ・ナポリオーニ

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「イスラム国」はよみがえる 文春文庫

ロレッタ・ナポリオーニ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167910099
ISBN 10 : 4167910098
フォーマット
出版社
発行年月
2018年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
304p;16

内容詳細

地図上では勢力が弱まったかに見える「イスラム国(IS)」。だが、その思想は全世界にウイルスのごとく広がり、彼らはテロリストの盟主として空爆の廃墟からよみがえる―ISの本質が「国家建設」にあると独自の視点で看破したベストセラー『イスラム国テロリストが国家をつくる時』に、新章6章を書下ろし改題。

目次 : 中東の地図を塗り替える/ 「決算報告書」を持つテロ組織/ 誰が「イスラム国」を始めたのか?/ 中東バトルロワイヤル/ イスラエル建国と何が違うのか?/ スーパーテロリストの捏造/ 建国というジハード/ もともとは近代化をめざす思想だった/ モンゴルに侵略された歴史を利用する/ 国家たらんとする意志/ ジハード戦士の花嫁募集/ 「イスラム国」の経済学/ なぜ日本人人質の身代金が高騰したか/ 不死鳥のように甦る/ 超国家のテロ・ネットワーク/ 「アラブの春」の失敗と「イスラム国」の成功

【著者紹介】
ロレッタ・ナポリオーニ : 1955年ローマ生まれ。ジョンズ・ホプキンス大学で国際関係と経済学の修士号、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで哲学修士号を取得。ハンガリー国営銀行勤務を経て、マネーロンダリングとテロ組織のファイナンスに関する研究の第一人者。史上初めてテロリストが国家建設に成功するかもしれないと分析した『イスラム国テロリストが国家をつくる時』(文藝春秋)がベストセラーに

村井章子 : 翻訳家。上智大学文学部卒業

池上彰 : 1950年長野県生まれ。ジャーナリスト。慶應義塾大学卒業後、NHK入局。記者やキャスターを歴任し2005年に退職。2012年より東京工業大学教授。2016年同大特命教授、名城大学教授。中東には度々取材に入り、その歴史的背景から現在の出来事をわかりやすく伝えている。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 蘭奢待 さん

    イスラム国は行政機構、社会福祉、国家経済、教育、医療制度などが整っているという。中東諸国の独裁による腐敗。カリフ制国家の建設という理想。若者が世界中から集まってくる。しかし、惨虐な処刑と、テロリズムで世界を震撼させ、誘拐と身代金をビジネスとし、戦いの前線を進め次々と国土を広めて行く。掠奪した資産や武器で太ってゆく。元はムスリムシーア派とスンニ派の内紛。さらに、アメリカのイラク戦争の失政を糊塗するためにスンニ派に肩入れ、それがイスラム国として強大させた。昨日イスラム国壊滅との報道があったが疑わしい。

  • A.T さん

    2017年夏頃を境に、イスラム国のイラク・シリア地域での支配地域は激しい空爆と内戦によって奪還され、ほぼ壊滅かと思われていた。しかし、中東における内戦から、アフリカやヨーロッパ、東南アジア地域でのテロ攻撃に作戦が変化し、壊滅していないという。テロの費用は拘束した外国人の人質身代金で賄われている。人質を救うことが、次のテロ攻撃の経費に回される事実をどう考えるのか。2018年には1人のフリージャーナリストに対し200億ドルとも言われる身代金を渡したことによって、日本もテロに加担してしまっているということ。

  • hjms さん

    「イスラム国」という呼称は彼らの主張を認めるようで抵抗があったが、彼らの支配地域ではインフラの整備、イスラーム法による統治などなど、部分的には「国家」として機能していたのが意外だった。SNSを駆使したプロモーション活動など手口としては確かに革新的・最先端かもしれないが、カリフ制国家を樹立してグローバリズムに対抗しようという原理はやはり前時代的に感じる。どれだけ主張しようが排他的なムスリム至上主義にしか聞こえない。まずはあなた、スンニ派とシーア派がお互い認め合ったら?って思う。まあ無理だろうけど…

  • in medio tutissimus ibis. さん

    イスラム国はグローバリゼーションの鬼子である。多極体制下中東の代理戦争の泥沼から利益を掠め、テクノロジーとプロパガンダを駆使して西欧諸国にも賛同者を募り、カリフ制国家建国という基本戦略によって地歩を得た。一方で彼らはローカルな存在であることにも徹した。支配地に治安とインフラをもたらし、地下資源の利益を配分し、戦闘員に結婚相手の斡旋をする。テロリズム、イスラム原理主義、秘密主義のヴェールの下に見えるその素顔は現実主義的な国民国家に驚くほど近い。情勢は変化しても、これを生んだ欧米や中東の環境と思想に変化はない

  • ポニョ さん

    今更だが、イスラム国の実態について気になり読んでみた。現在話題となっているイスラム国がこれまでの武装過激化組織とは似ても似つかない事がかなり強調されていた。マスメディアを巧みに使い、グローバル規模で活動し、かなり近代的な組織を作り上げている。イスラム国が国家として認められる、そんな恐ろしい日が来るのであろうか。そうなる前に先進国が不安定な状態が続く中東に手を差し伸べるべきではないだろうかと考える。

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1955年ローマ生まれ。ジョンズ・ホプキンス大学で国際関係と経済学の修士号、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで哲学修士号を取得。ハンガリー国営銀行勤務を経て、マネーロンダリングとテロ組織のファイナンスに関する研究の第一人者。史上初めてテロリストが国家建設に成功するかもしれないと分析した『イスラ

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