晩鐘 上 文春文庫

佐藤愛子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167909192
ISBN 10 : 4167909197
フォーマット
出版社
発行年月
2017年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
218p;16

内容詳細

「パパ、死んだよ、今」。娘・多恵からの電話に、作家・藤田杉は「ご苦労さん」と呟く。かつての夫・畑中辰彦との間に流れた歳月が終わった。共に文学を志し、十円の貸し借りから始まった付合い。借金まみれの人生を杉に背負わせた辰彦は結局、何者だったのか。九十歳を目前にした作家は、記憶を辿り、真実を求めて、ペンを執る。

【著者紹介】
佐藤愛子 : 大正12(1923)年大阪生まれ。甲南高等女学校卒業。戦後「文芸首都」の同人となり小説を書き始める。昭和44(1969)年「戦いすんで日が暮れて」で第61回直木賞を、昭和54年「幸福の絵」で第18回女流文学賞を受賞。平成12(2000)年、父の作家・佐藤紅緑、異母兄のサトウハチローを始めとする佐藤家の人々の凄絶な生の姿を描いた大河小説「血脈」の完成により第48回菊池寛賞を受賞。平成27年「晩鐘」で第25回紫式部文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ココ さん

    九十歳目前とは思えぬ強い筆致の自伝的小説。間に「梅津玄への手紙」として「今」の心境が綴られるが、年老いた弱音も感じられ、佐藤愛子のファンとしては、堪らない一冊。後半へ。

  • 禁酒パンヤ さん

    久しぶりの佐藤愛子さんです。ご自身の人生の回顧を織り交ぜた小説なんでしょうね。ダメ男でも、信じてしまう。恋の力なのでしょうか。後半も読みます。

  • 桐葉 さん

    作者がモデルと思われる主人公は,たよりにならない夫を見限り自分自身の筆一本で生活していく。なんか大変。

  • ぴっちゃん さん

    90歳を間近に書き始めた、元夫との関係。これまでエッセイや小説で(残念ながら私は『ソクラテスの妻』も『戦いすんで日が暮れて』も未読だが)何度も書いてきたどうしょうもない(と私には思える)夫についてを改めて描き直した本。著者を模した杉という女性を著者は「あらくれ」と表現するが、実際に腕力にものを言わせるわけじゃないので、そう卑下表現を使わなくても、と、強い女性が好きな私は思う。普通の小説のように三人称で描く部分と、今は亡き文学界での恩師への書簡として描く部分があるところが、この小説が好評を博した所以だろうか

  • choike-voike さん

    これまで小説でもエッセイでも、幾度も目にしてきた題材ではあるものの、90を超えた佐藤愛子さんがそれをどう描かれるのか、長年のファンとしてとても楽しみに読み始めた。読みにくくないのに、一文も読み流させないのは愛子さんの力なのかな。「戦いすんで日が暮れて」から50年近い年月の果てに、物語がどう閉じるのか、下巻へ進む。

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人物・団体紹介

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佐藤愛子

1923年、大阪生まれ。甲南高等女学校卒業。1969年、『戦いすんで日が暮れて』(講談社)で直木賞、1979年、『幸福の絵』(新潮社)で女流文学賞、2000年、『血脈』(文藝春秋)の完成により菊池寛賞、2015年、『晩鐘』(文藝春秋)で紫式部文学賞を受賞。2017年、旭日小綬章を受章(本データはこの

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