東京の下町 文春文庫

吉村昭

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167908232
ISBN 10 : 4167908239
フォーマット
出版社
発行年月
2017年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
永田力 ,  
追加情報
:
304p;16

内容詳細

昭和二年生まれの著者が幼少年期を過ごした大都会の中のふるさと、東京・日暮里。諏方神社の夏祭り、トンボ採り、ベイゴマ、凧遊び、上野動物園の黒ヒョウ脱走事件、物売り、演芸、火事、映画館、大相撲、初めて食べたカレーそばの味、そして空襲…戦前の庶民の姿を活き活きと描き、生活史の貴重な記録ともなった名エッセイ。

目次 : 夏祭り/ 黒ヒョウ事件/ 町の映画館/ 火事/ 物売り/ 町の正月/ 町の小説家/ 不衛生な町、そして清掃/ 演芸・大相撲/ 食物あれこれ/ 町の出来事/ ベイゴマ・凧その他/ 白い御飯/ 台所・風呂/ 説教強盗その他/ 曲がりくねった道/ 捕物とお巡りさん/ 戦前の面影をたずねて

【著者紹介】
吉村昭 : 1927年、東京生まれ。学習院大学中退。66年「星への旅」で太宰治賞を受賞。同年「戦艦武蔵」で脚光を浴び、以降「零式戦闘機」「陸奥爆沈」「総員起シ」等を次々に発表。73年これら一連の作品の業績により菊池寛賞を受賞する。他に「ふぉん・しいほるとの娘」で吉川英治文学賞(79年)、「破獄」により読売文学賞、芸術選奨文部大臣賞(85年)、「冷い夏、熱い夏」で毎日芸術賞(85年)、さらに87年日本芸術院賞、94年には「天狗争乱」で大佛次郎賞をそれぞれ受賞。2006年7月31日永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Willie the Wildcat さん

    ノスタルジー。衣食住に娯楽・・・。何気ない日々の生活を取り囲む”風景”。季節感と細やかさが印象的。前者は、風鈴屋、金魚屋、朝顔、虫売りといった物売り。文字にすると尚更風流。後者は、”代金の月払い”の件。サザエさんの”三河屋”ですね。総じて時間の流れが、現代とは異なるような気がする。映画、演劇なども、”泥臭さ”というか、”人”を感じる。懐かしいのが『フクちゃん』。本好きの叔母さんが、亡くなる前に譲ってくれた漫画。もれなく私の宝物の1つ。

  • たぬ さん

    ☆4 エッセイ集。昭和前期の日暮里や上野周辺ってこうだったんだな〜と楽しく読んだ。無駄に「昔はよかった」にしていないのも好感。衛生面なんて特に「今のほうが圧倒的によい」だもんね。親に内緒で映画館に行ってたこと、自分でこしらえた玩具で遊んだこと、カレーそばに感激したこと、凧揚げのこと…近所の怪しい青年の話も好み。

  • penguin-blue さん

    作者はうちの父より少し上なので、作中に広がるのは父や伯父伯母、またはその周辺から聞かされてきた「昭和」の風景。作者の住む日暮里や浅草は下町でも少し上級な感じがするが、一応下町と言われる私の地元も幼い頃はまだもう少しこの本に通じる「下町っぽさ」が残っていた気がする。昔の遊びや映画館、物売りなど子供の目から見た下町情緒がふんだんに描かれるが、世代的にどうしても戦争が影を落とす。「下町は美しいものではない」と言いつつも、生まれ育った土地や時代への懐かしさと愛情が溢れ、読んでいるこちらも何か遠い目になる。

  • Shoji さん

    昭和2年生まれの著者が、昭和58年に著した作品。生地での戦前、戦中、戦後の暮らしを思い出して書き留めたエッセイ。当時の素朴な生活様式が目に浮かびました。昭和初期の下町の様子がとてもノスタルジックです。滋味のある一冊でした。

  • こぺたろう さん

    吉村昭氏が小さな頃に過ごした、東京・日暮里の暮らしを綴ったエッセイです。戦前の生活とは、こんな感じだったんですね。吉村昭少年は、世の中をよく観察していたんだなと思いました。特に印象に残ったのは「食物あれこれ」の章に出てくる、茄子のショウガ醤油の話。母親の深い愛情を感じました。そのシーンを想像すると胸が詰まります。

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人物・団体紹介

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吉村昭

1927(昭和2)年、東京・日暮里生まれ。学習院大学中退。58年、短篇集『青い骨』を自費出版。66年、『星への旅』で太宰治賞を受賞、本格的な作家活動に入る。73年『戦艦武蔵』『関東大震災』で菊池寛賞、79年『ふぉん・しいほるとの娘』で吉川英治文学賞、84年『破獄』で読売文学賞を受賞。2006(平成1

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